いま、できる思いが、直接被災地へ。makenaizone.jpはじまります。
人が、その生活する地域や、いつもの暮らしの中でできる、とっても具体的な被災地支援って何だろう。その思いを持った人が集まって、行動できる場所ができました。makenaizone という場所の名前をもっています。
なかなか治らない、いろんな身体の痛みを持つ人々が集う世界のいろんな場所から集う
銀座のクリニックで、様々な理由で、東北の被災地に直接ボランティアには行けないけれど、
いま自分たちに出来ることを、しかも続けてやっていけることを、何か見つけてみよう、はじめよう。そんな想いがどんどん盛り上がりました。
いつしかそれは、「人がその生活する地域や、日常の行為の中で出来る、具体的な被災地支援」を
考えていくこと。それを、続けて、育てていくための思考と手段を持つこと。
という考えに向かったのでした。
その先にある、わたしたちの考える未来がmakenaizoneです。
具体的には、阪神淡路大震災のときに生まれた日本のボランティアの牽引者のひとりである
村井雅清さんが運営されている、災害被災地の方々の行動を直接資金化していくプロジェクト
「まけないぞう」を、自分たちのチカラで広く紹介し、支援し、被災者の方々が作る「まけないぞう」を売っていこう。そして、その先にある、「被災地へ行って活動をするだけではない、
あたらしいボランティアの提案」をしていくための「情報共有と発信のサイト運営」をはじめよう、
ということにしました。
いま、村井さんたちの「まけないぞう」は、ヨーロッパやアメリカ、アジアに広がりつつあります。
そして、makenaizoneの参加メンバーは、自分たちの日常の活動の中で、
様々な思いの発信をはじめています。
このmakenaizoneが、みなさまともっと一緒になって、ひろがっていきますように。
さぁ、その「場所」makenaizone.jpが、はじまっています。
まけないぞうって?
「まけないぞう」とは、ゾウの形をした壁掛けタオルです。それは被災者の手によって作られます。
作っていただいた方には製作費として1つにつき100円をお渡ししています。また、190円がタオル以外の
材料費や製品の輸送にかかる経費として使われ、残りの金額から送料を引いた額が被災地NGO協働センターの
収入となり、被災地支援のために行われている様々なプロジェクトの活動資金となります。
「まけないぞう」の取り組みは、1995年に発生した阪神淡路大震災のあとに、KOBEの「生きがいづくり」恊働事業として発足しました。2004年に起きた新潟県中越地震のときにも行われ、そして、今回の東日本大震災でも多くの被災者の方たちにこの取り組みが広がっています。
避難所でのつらい生活のなかで、手に仕事を持ち人との交流を持つことは、被災者の心の癒しにつながります。この取り組みに賛同し「まけないぞう」を購入していただくことで、被災地から遠く離れた場所でも被災者を支援することができます。それが、わたしたちmakenaizoneが考える「新しいボランティアのかたち」です。
メンバー紹介
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青木 正美Masami Aoki
58年東京生まれ。青木クリニック院長。makenaizone主宰。95年、阪神淡路大震災に
医療ボランティア従事。97年、東京都中央区銀座で青木クリニック(麻酔科ペインクリニック)開業。07年、関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員11年、東日本大震災後にmakneiazone結成。