ドクター青木のぞうさん日記

makenaizone主宰の青木正美が、自分の生活の中でできるボランティアとは何かを考え、実行してみよう、そんな四方山話を綴ります。
Dr Aoki's Prescription...

2013.12.29

2013年12月29日 日曜日

この一週間、何とも多くのことがあって、本当にあっという間であり、長い時間であったような気もする。

武器輸出三原則がいとも簡単に突破され、仲井眞沖縄県知事が辺野古の埋め立てを承知し、続いて26日には靖国参拝が行われた。

靖国参拝は中韓だけでなく、EU・ロシアにも反発され、米国からは強い批判がもたらされた。歴史の教科書でよく見る「国際的に孤立を深めていった」という状況に急速に陥っている。

この結果は、私たちの国の民主主義が未熟だからこうなったのではないか。
NHKのアーカイブスで26日の昼のニュースを観た。
にゃんとまー、20分の独占靖国ショーになっていた。この首相のお取り巻きがNHKの中に入って動かしているのは知っていたが、ここまで偏った特別報道は何だろう。

そうしたNHKは、チェルノブイリ原発事故や福島原発事故関連の良質な番組を、オンデマンドの配給ラインナップからどんどん削ってもいる。

私たちは首をうなだれて停まっている訳にはゆかない。
2月9日、東京では知事選挙が行われる。
その前に、名護市長選挙がある。

わたしは私たちの未熟な民主主義をふまえて、悲観しないで少しでも前進させなくてはならないと思うのだ。
この心が折れてしまいそうな年の瀬、美味しいコーヒーでも入れて、もう一度、心に薪をくべよう。
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2013.12.24

2013年12月24日 火曜日

2030年ほど前、イエスキリストは誕生した。
ユダヤ人だったキリストは、優しくて、勇気のある人だった。
寛容で、思慮深くて、弱い者を気遣う人だった。

強き者を認め、弱き者をくじく風潮が当時多いにあったらしい。
そこでイエスは、そんな風潮にNOと言えずに従ってしまう弱き人々を許した。
強き者に噓までついてしまう人々を許したのだった。

わたしは幼稚園から高校までカトリック教育を受けた。けれども、子どもの頃にはどうも心に引っかかることが多くてクリスチャンにはならなかった。40歳を過ぎて改めて聖書を読み直すと、とても面白い発見が沢山あった。
「人としてのキリストが大変好きであり、興味があります」・・・いつぞや、中学高校の恩師にそう言ったら「イエズスさまは人ではありません、神なのです」とピシャリと指摘されてしまった。それゆえ、わたしのあふれるイエスに対する興味は、未だ信仰には至っていない。そこが至極、残念のような残念ではないような……。

いずれにしろ、世界最大のスーパースターであるイエスの誕生日の聖夜。
クリスマスにはより一層の平和を願わずにはいられない。

追伸 PKOの銃弾を10000発、提供すると?
この国には「武器輸出三原則」という国是があったのだ。わざわざ憲法に書き込まなくても、武器は売らない、人殺しはしないと、「国民」が「是」とした決まりがあったのだ。
こんな大事なことを覆すのなら、臨時国会を開催して決めるべきではないだろうか。

この銃弾が、どこかの子どものパパを殺してしまわないように、祈るばかりだ。
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2013.12.21

2013年12月21日 土曜日

気がつけば、母の祥月命日が過ぎて今年もあと10日で終わる。
いつでもバタバタしていて落ち着かないのだが、年末はより一層そのバタバタ感が増す。

と、個人的にも暮れは誰だってバタバタ忙しいのに、特定秘密法が強行可決され、続いて東京都知事のスキャンダルがあったりしているうちに、いつの間にかまた「原子力を重要なベース電源に位置づける」というエネルギー基本計画が発表された。

夏に海渡雄一弁護士に会った時に、「秋から原子力ムラがものすごく巻き返してくるから覚悟しないとね」と言っていたが、本当にものすごい巻き返しぶりに皮肉ではなく心底、感動すら覚える。

この決定を下した人々は、今、この国を滅ぼすことに加担していることを、承知しながら生きているのだろうか。

日本列島は今、とてつもない地震活動期に突入している。
この大きな事実から目を逸らすことは、自ら命を断ち切ることに等しい。
東日本大震災は決して唐突に始まった訳ではない。繰り返されてきた無数の宮城県沖地震、2008年6月には内陸型としては異例に大きなM7.2の岩手・宮城内陸地震が起こった。
今考えてみれば、これらは東日本大震災の大きな前触れだったのだ。
そうして、私たちは原子力発電所を動かし続けながら、2011年3月11日という運命の日を迎えた。

福島原発の事故以来、わたしのように長らく地震災害に関わってきた者だけでなくとも、原子力事故の凄まじさを嫌というほど味わったのではなかったのか。
あの事故からまだ3年も経っていない。にもかかわらず、まだ原子力をベース電源とは何ごとなのだろうか。

今回のTEPCOですらこれほどの事故処理しか出来ないのに、他の地域で例えば東海地震に伴って浜岡原発に事故が起これば、中部電力にどれだけの責任が負えようか。
浜岡原発に事故が起これば、6625本の燃料棒が起こす手ひどい被害は、横浜や東京など3500万人の生活を脅かすことになる。

福島原発の事故を見て、「その先」を想像できない人々は、歴史がそれを証明するまで一度も、日本が終焉を迎えることなど考えていないのだろうか。
国なんて簡単には死なないさ、そう思っているのだろう。それよりも自分の利益が大事だと。たった今の利益が大事だと。

しかし、だ。本当に、原発の危機的な危険性は間もなく歴史が証明するだろうが、その時には一体、誰がどんな責任を取るというのだろうか。
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2013.12.15

2013年12月15日 日曜日

先週、我が愛すべき喧嘩友達が脳出血で倒れた。
彼とは夜中によく電話で喧嘩したものだった。去年の今ごろも大げんかをしていたっけ。
こんな彼にとって大事な時に、何でまた・・・と、ものすごくショックを受ける。

だからと言う訳でもないが、ここ数週間、しっかり休むことなく来たので、今週末はゆっくり眠ることにした。
ゆっくり眠り、二度寝、洗濯をして、三度寝をして、玄米を炊いて、納豆・豆腐・みそ汁という食事で、年末の疲れた心身がちょっと休める一日になった。
ようし、これから2週間、年末までノンストップだ。

それにしても、本当に色々なことが残念で残念でたまらない。
時間は二度と元には戻らない。

ちょっと気が抜けている間に、また原子力ムラがモリモリ力が戻ってきた。
この人たちは、自分たちの既得権さえ守られれば、いいのか。日本の国なんか、どうなったって構やしないのだろうか。
この国が今後受け入れざるを得ないリスク、超高齢社会・南海トラフ地震・首都直下地震が原発に及ぼすエフェクトについて、1ミリも想像だにしたことがないのだろうか。

気がつけば、♫人間なんて、ラララララララーラ・・・あんまり好きじゃななかった拓郎の歌が頭の中でヘビーローテーションする日曜日の晩だ。
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2013.12.11

2013年12月11日 水曜日

ここのところ連日、災害復興関連の会議&会食。
昨日は我が師の山中茂樹氏と来年度の研究会について打ち合わせ。
去年の今ごろ、今年のことを決めていたのだから一年が経った訳だが、その速い事速い事。
福島の原発事故が起こってから、重要な研究会は東京の丸の内キャンパスで行われるようになった。

それにしても、今年度は政権交代もあって、実質的に政府の方針に振り回されっ放しのシーズンだった。

今日は午後から、月一回の原発避難者支援制度研究会。春から医療部会をやってきて、今夜が実質的な打ち上げとなった。

「子ども・被災者支援法」は10月に基本方針が発表され、立法の精神とは大きく違う方針が発表された。
このままなれば、県内33市町村の支援対象地域とそうでない地域の格差がどんどん広がってしまう。

これほどまでに事故との因果関係が分かっている被災者を、全部救えないというのは、余りにも無責任であると言わざるをえない。
この国の対応に対して、どれだけの人々が落胆をし、苦しんでいることか・・・。
この問題は、引き続き来年度も研究会として提言をし続けてゆく覚悟だ。

研究会のあとは、医療部会の仲間と忘年会。
いつも難しい問題を語り合ってきた仲間と食卓を囲むというのは、またいいものだ。
アルコールも入って、とても和やかなムード。

それにしても、こういう時にほんの少しでもアルコールが飲めればなぁ。ま、飲まなくてもいつも充分、楽しいのだけれども。

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