ドクター青木のぞうさん日記

makenaizone主宰の青木正美が、自分の生活の中でできるボランティアとは何かを考え、実行してみよう、そんな四方山話を綴ります。
Dr Aoki's Prescription...

2013.12.7

2013年12月7日 土曜日

私たちの国は、人類史上経験のない速さで超高齢化が進み、少子化が進んでいます。そうして自然災害の多発、とりわけ巨大なフレート境界型地震の発生期を迎えています。
この度の東日本大震災によって人類が初めて経験する、大事多発的な原発事故が起こりました。福島原発の廃炉には、恐らく100年以上は掛かるでしょう。
またその上に、巨額の債務負っており、これが雪だるま式に大きくなっています。このような状況の中で、東アジアを巡る国際情勢も悪化の一途をたどっているかに思います。

これらトータルな時代背景を鑑みて、「特定秘密保護法」の制定には、国際的なガイドラインである、「ツワネ原則」を精査考慮の上、私たち医師・歯科医師は尊い命を危険にさらす可能性のある「特定秘密法案」の衆参両院での強行採決に厳重に抗議致します。 日本国憲法の定める基本的人権を守るために、廃案を望みます。

12月7日「特定秘密保護法案に反対する医師と歯科医師の会」
http://haian.jimdo.com/


2013.12.5

2013年12月5日 木曜日

「特定秘密保護法案に反対する医師と歯科医師の会」が350筆に達して、これを持って5日に内閣総理大臣宛に署名を届けるとともに、呼びかけ人の杉山正隆氏と全国保険医団体連合の住江憲勇会長とともに、14時から参議員会館で記者会見。

急なことだったので、何が何だか分からない会見になってしまった感。

「特定秘密保護法案に反対する医師と歯科医師の会」では、患者さんのプライバシーが守られない恐れがあるというの主張の柱なのだが、それとともに同じぐらい大切な論点が沢山ある訳で、会見に出た3人が3人ともそれぞれに思いがあった。

ともかく懸念材料が多過ぎるのだ。そこが第一の問題点でもある。

さて、会見の終盤、少しエキサイトしてしまって、ちょっと失敗したなぁ。
診療の合間を縫って、あんなに血圧が上がるとヤバい。
15時ちょっと過ぎに帰って、診療開始だ。

しかし、夜のニュースを見て、荒れた議場の様子にほとほと無力感が募る。
どこが良識の府なのだろうか。
大切な患者さんを1時間もお待たせしてまで、会見をやった甲斐なんかあったのだろうか。

戦後生まれの私たちの世代は、とても幸せな時代を生きてこれた。
でも、高齢社会・少子社会・大災害時代・原発事故対策・巨額の債務超過を同時に背負って、生きてゆかねばならない次の世代のために、もっと真面目に審議をせんか、参議院!

16時過ぎに委員会で強行採決とな。
診療終了後、もう一度国会周辺に行ってみる。寒い中で沢山の人々がシュプレヒコールをあげている。

いや、まだまだ諦めない。
まだまだ署名は続いているのだ。
ともかく、今夜は眠ろう。
http://www.youtube.com/watch?v=g3Q9h8-vvtQ


2013.12.3

2013年12月3日 火曜日

「特定秘密保護法案に反対する医師と歯科医師の会」の署名が200筆を突破した。
メッセージも沢山頂き、改めて怒り、感動し、感謝もし、12月3日が暮れてゆく。

1994年12月に母が死んだ。12月の数え日には、だから母のことを思い出す。
1933年生まれだった母は、戦争のことを憎んでいた。わたしは母に毎日のように言われて育ったのだ。
「あなたね、戦争中だったら、そんなこと言っていられないのよ」
「戦争だけは絶対にやったらいけない。必ず投票に行かなくちゃダメ」と。

そんな母にわたしは育てられた。
だから、今、この法案に断固反対をする。わたしの核は、母の戦争体験にあるのだろう。

そう。母たちの世代がわたしたちを戦争から断固守ってくれたのではないか?
わたしたちの国がこれまで戦争に巻き込まれないできたのは、父や母や沢山の大人たちが守ってくれたからではないのか。

だから、わたしは母や父から貰ったこの国を、できる限りこのままで、次の世代に渡さなければならないと心に誓うのだ。

それでなくても、人類史上最も早い超高齢社会、急速な少子化、自然災害が多発して、100年以上は掛かるだろう廃炉作業、そうして天文学的な債務超過を抱えながら、後の世代は生きてゆかねばならないのだ。
その上、特定秘密保護法案など、どうして残していかれようか。

それから・・・主権者たるわたしたちの最も基本的な権利が、選挙とデモなのだ。
デモはだから最も民主的な行動なのだ。それをテロなどという国にしてしまう事は、絶対にしてはならないと心に誓う、署名が210筆を超えた晩だ。


2013.11.30

2013年11月30日 土曜日

一昨日の夜に「特定秘密保護法に反対する学者の会」に署名していた親しい友人を見ていて、医者は何やってるんやー、という心の声が聞こえてきた。

それで親しい医師たちに相談し、わたしの法律の師である永井幸寿弁護士に添削してもらい、ITは親しい友人に急ぎ手伝ってもらって、「特定秘密保護法に反対する医者の会」の署名を昨晩始めた。

明日から12月だ。寒くなると急に亡母を思い出すことが多くなる。戦争が大嫌いの母だった。民主主義という言葉が大好きな母だった。

あの時代に戻ってはならない・・・じりじりとそんな思いにかられている。


「特定秘密保護法に反対する医者の会」

http://haian.Jimdo.com



私たち医師は、特定秘密保護法案の衆議院強行採決に抗議し、廃案にすることを求めます。

参議院で審議中の特定秘密保護法案は、憲法の定める基本的人権と平和を脅かすものであり、命の最前線で仕事をしている私たち医師は、これを見過ごすことはできません。

国民の知る権利が大幅に制限されれば、報道の自由、表現の自由の萎縮につながり、私たちの命に直結した大切な情報が得られなくなる可能性があります。

また、私たち医師が「特定秘密の取扱者」になった場合、日常診療において患者さんから得る病歴・薬物歴・精神疾患歴・家族歴などのプライバシーを、国に強制的に提供させられることになるかもしれません。
特定秘密に指定されれば、強制も秘密になるからです。これは医師の守秘義務に大きく反し、たいへん危険な人権侵害に加担することになってしまいます。

秘密の範囲が曖昧であり、客観的に秘密を指定する機関も決まっていないこの法律が制定されれば、「秘密国家」「軍事国家」へと突き進み、たくさんの尊い命が危険にさらされる事態が起こるかもしれません。
多くの重要事項が特定秘密に指定されれば、国会も裁判所も政府の行為を抑制できなくなるからです。

私たち医師は尊い命を危険にさらす可能性のある、特定秘密法案に反対し、衆議院での強行採決に抗議するとともに、ただちに廃案にすることを求めます。


特定秘密保護法に反対する医師の会  
http://haian.jimdo.com


2013.11.25

2013年11月25日 月曜日

午前中は、福島市で行われた特定秘密保護法の公聴会をUstreamで繋ぎながら仕事。
途切れ途切れだったのだが、場内の雰囲気が分かるのはとてもありがたい。

Ust.では拾えなかったが、夜の『報道ステーション』で公聴会の始まる直前に、傍聴席から手が挙がったことを伝えていた。

「(傍聴席に)空席があるならば、外の方を入れてあげてください」
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