ドクター青木のぞうさん日記

makenaizone主宰の青木正美が、自分の生活の中でできるボランティアとは何かを考え、実行してみよう、そんな四方山話を綴ります。
Dr Aoki's Prescription...

2013.11.1

2013年11月1日 金曜日

秋の園遊会は毎年開かれている催しだが、いつも新聞紙上には小さくテレビでも1〜2分ニュース番組で流される事が多い。今年は昨日、秋麗の日に行われた。
わたしのクライアントがこの会に招かれることがあるので、このイベントの重さについて見聞きする機会がある。招待者は一様に晴れやかなる緊張感を持って、その日を静かに待っている。

それにしても、何でこんなに騒いでいるのだろうか。山本太郎議員の行為が辞職に当たるなどと、実に馬鹿馬鹿しいことだ。凶器を向けた訳でも何でもあるまいに。 (続きを読む... more...)


2013.10.28

2013年10月28日 月曜日

28日はmakenaizoneの田中幸子編集長と四谷三丁目のくりやで一杯。
といっても下戸のわたしは、頑張っておちょこで3杯ほど日本酒で、端から端までおつまみを注文しながら、makenaizone談話をば。
普段ヨーロッパに住んでいる田中と顔を見ながら、愚痴もいいながらトコトン話すのは、とても大切な時間だ。 (続きを読む... more...)


2013.10.26

2013年10月26日 土曜日

いよいよ風が強くなってきた午前五時。
27号フランシスコが970hPa、28号レキマーが945hPa。

午前二時過ぎに、福島県沖が震源のM7.1という地震が起こった。
東京でもかなり長く揺れた。
その後、沿岸部には津波注意報が発せられた。

福一カメラを見る。
午前4時頃からライトアップされて、何となく時々白煙が風に流れてゆく。
これは何なのだろう。

超大型の台風が2つも北上して接近している最中に、M7.1の地震が起こるなんていう世の中に生きている……311前の自分であったなら、俄に信じ難い状況なのだが。

「地震の多発期にある日本列島。巨大化する台風。竜巻まで頻発するようになってしまった。今まさにそうであるように、台風の最中に地震が起こる津波が起こるという多重災害が起こる。それに反比例するように、人々の災害に対する感性が鈍化しているのではないだろうか。災害を「怖い」と思う感性こそ解決へのエネルギーとなるのだが」
これはわたしの、2:37のTweetだ。


2013.10.24

2013年10月24日 木曜日

今夜は目黒区女性医師の会で首都直下地震についての話を聞いて頂いた。
1923年の関東大震災から90年。震災に対してのイメージを共有して頂ければと、美味しいイタリアンの食事とともに、原発震災の話にも多いに話題が膨らんだ。

殆どが初めてお会いするドクター方なのだが、皆さん高い防災意識を持っておられた。放射能被害に対しても、話題が尽きなかった。

わたしはいつも思うのだ。現代医療の世界では、例えば進行がんの患者さんには、しっかりと余命の宣告がなされる。そう、容赦なき余命宣告だ。どんなに精神的に厳しくとも、敢えてご本人への告知がなされる場合が多い。

しかし、現代日本の原発事故に対してはどうだろうか。わたしから見れば信じられないほど楽観的な見通し&事故の過小評価。医療現場とこれほどかけ離れた世界が、この世にあるのだろうか、と。

すると、もしかしたら原子力行政や現場に携わっている人々に代わって、医師こそが今この国に起こっている現実をしっかりと見据えて、正当な評価と正当な見通しを判断し現実を共有し伝聞することで、今よりもずっと真っ当な世になるのではないか、と、思うことしきりだ。
それも心優しき、心正しき、しなやかな女性医師こそ、その任にふさわしいのではないだろうか。

わたしにとっては懐かしい懐かしい渋谷東急本店のイタリアンレストランでの、スパークリングワインを少し飲みながらの震災談義。常々抱いていた想いに火が灯るような、そんな大きなヒントを頂いた晩になった。


2013.10.23

2013年10月23日 水曜日

巨大な台風27号、28号が近づいている。
27が950hPa 28が905hPa。
950hPa だけでも今まででも最強クラスだが、28号の905hPaという数字は、今まで見た事もない超低気圧だ。ちょこちょこ、天気図を見てはため息をつく。

あすの講演のレジュメを急いで仕上げる。
演題は「首都直下地震について」なのだが、ここのところとても気になることがある。

仮に首都直下地震が大きな規模でやってくとする。
1923年の関東大震災と同様の規模M7.9などという地震になって、東京が大混乱に陥った時、福島第一原発の事故処理は滞りなく行われるのだろうか。
国はもっと根本的に廃炉庁を作って、ここにヒト・モノ・カネ・チエを今以上に投入するシステムを、しっかりと作っておく必要があるのではないだろうか。

事故の規模を過小に見せかけたいという意向があるTEPCOと政府。しかし汚染水ひとつにしても、これだけトラブルが続いている。
恐らくは汚染水トラブルなんかぶっ飛んでしまうぐらいの、大きな問題を抱えているのではないか。それを私たちは知らされていないだけなのではないか。
だからこそ、首都が地震に見舞われた瞬間、指令系統がプッツリ途絶えて、福島第一原発は致命的な局面を迎えるのではなかろうか・・・。

それは単にわたしの杞憂に終わればよいのだが、と、天気図を見ながら、首都直下地震について考える晩だ。

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