ポカポカして長閑な一日となった2月最後の日だった。
このまま春へと一気に行って欲しいが、そうは行かない事だろう。
診療後、座禅会へ。
30分の瞑想の時間。なかなか集中ができない。
しかし、こうして30分間、何も考えないでかといって眠らない時間を持つことは、とても難しい。
こんな時間を大切にしたいものだ。
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みなさま、こんにちは。makenaizoneHP編集長の田中幸子@雪景色のオーストリアです。
日本から梅の花の便りがちらほらと聴こえてきます・・・ でも、まだまだ寒さが続いているようですね。いかがお過ごしですか。
毎年、いまごろの季節が「もうすぐ春」という日本からの便りと 「まだ冬の真ん中」というヨーロッパの空気の差がきわだって感じられる時期です。
先週は少し天気が上向いて 雪が溶け出して、ネコヤナギの芽も見えたから、春かなーと思ったのですが・・・また雪が降って真っ白な雪景色。また雪かき作業 *-*; ・・・ 心なしか 水をたくさん含んで重たい雪でした。日本の雪のようです。
きっと岩手や宮城の仮設住宅も、雪や冷たい強風に凍える日もあるのではと想像しております。
作り手さんたち、くれぐれもお元気で、この冬を乗り切っていただきたいです。
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2月のmakenaizoneは、いくつもうれしいことがありました。
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makenaizoneメンバーの宮田まゆみさん(笙奏者)がパリ・オペラ座に出演するためフランスへ。そして紫牟田伸子さんも。ふたりがまけないぞうをたくさん運んでくれました。ちょうどパリへ旅行中の内田さんとみんなでパリの集合が実現しました。
こちらをご覧ください。
ヨーロッパへはるばるやってきた「まけないぞう」さんたち・・・ フランスの、ヨーロッパの各地へと、またこのぞうさんたちが旅立っていきます。
さっそく、パリのディディエさんとロールさんが、パリの「まけないぞうアンテナショップ」になってくれました。
こちらをご覧ください。
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被災地を風化させない、忘れない旅を続けている映画監督 我謝京子さんを支援する仲間も、フランスのほうぼうにいます。
2012年3月11日に、パリで 「311:ここに生きる」をフランス語字幕付きで上映した「千里の道」senri no michi の中心メンバー 菊地早苗さんと 字幕翻訳に協力した武本智沙さん このおふたりの優しくも力強い、パリ在住の日本の女性にパリで出会い、お話を伺いました。 こちらをご覧ください。
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そして、パリからオーストリアへ戻ると、去年のローマの映画祭の我謝さんの映画のニュースをブログで見て「グルノーブルでも上映したいです」と言ってくれた グルノーブル第3大学の竹内泰子さん(日本語を教えています)からお便りがありました。
学生さんたちと協力して3月に上映にこぎつけられそう ということです。
「学生がケーキつくって売ったりしてがんばってくれています。資金集めにコンサートもやろうかと思う、というので何かと思ったら『メタル』だそうです。なぜか日本語やってる学生にはメタルのバンドの人が多いらしく。メタルな被災地支援というのもなかなかよろしいですね。」
ということでした。^^ フランスの学生さんたち、なかなか 元気そうですね!
パリの菊地さんやニューヨークの我謝さんと連絡を取り合って、上映会へ向けて、準備中です。
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また、パリ第10大学でも、上映する可能性がありそう・・・まだ、これから交渉ですが、ちょっとまた 芽が出てきた感じです。
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それから、フランス人の方からメールがきました。(どこから「まけないぞう」のことを聞いたのか、どこにお住まいの方なのかもわからないのですが・・・)
「フランス人のグループですが、連帯の気持ちをあらわしたいので ぞうさんを注文したいです。どうやって入手するのか方法を教えてください」
さっそく、「何頭だか教えていただければお送りしますので、折り返し料金を振り込んでください」とお返事しました。
このあいだ、パリでリレーして持ち帰ったぞうさんたちが、さっそく嫁入りの見込み。・・・わくわくです。
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昨日は、東京のまけないぞうサポーター 菅谷かおりさんから、小学生のお嬢ちゃん ゆりなちゃんといっしょにおひな様をかざりましたというメッセージをいただきました。
ゆりなちゃんのまけないぞう、おなじみの「マドレーヌちゃん」(バターの色)と「キャンデイーちゃん」(ピンク色)もいっしょです。こちらをご覧ください。
お雛さまをかざって、健康を祈り春を待つ気持ちと、被災地の作り手さんたちを想うこと。
まけないぞうって、そういうものですね・・・ 元気の出るお便りを、ありがとうございます。
この気持ちを、世界中からの応援のメッセージを、また伝えてまいりましょう。
みなさま、「いま、ここでできる被災地支援」まけないぞう タオル集めも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
まけないぞう〜♪
【フランス・パリに「まけないぞう」を応援する 新しい「アンテナセンター」ができました!】
La nouvelle ‘antenne’ des éléphants Makenaizô vient de naître à Paris, dans le 18ème!
C’est Didier Pierrat et Laure de Crépy qui ont des liens d’amitiés très solides avec le Japon.
Ils sont amoureux de la culture japonaise, de Okinawa, de la musique japonaise et ils ont toujours plein de projets vraiment intéressants et sympathiques qui relient nos deux pays.
Laure était dans le Kansai comme assistante-professeur de français à l’Université Kônan-Joshi au moment du séisme de Kobe en 95.
Au retour à Paris, elle a créé, avec Didier, le Centre d’Accueil Franco-Japonais pour recevoir plein de Japonais au coeur de Paris.
Merci à Laure et Didier d’accepter d’être notre point de contact pour les éléphants Makenaizô à Paris et au plaisir d’entendre des nouvelles de développement futur…
Centre d’Accueil Franco-Japonais
35 rue Lamarck (Montmartre) 75018 Paris, France
facebook http://www.facebook.com/pages/Centre-Accueil-Franco-Japonais/323728184342872
cafj@club-internet.fr
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どんどん広がる「ぞう脈」♪
パリのモンマルトルに「まけないぞう」を応援する 新しい「アンテナセンター」ができました!
パリで フランス語の学校 le Centre d’Accueil Franco-Japonaisを作り活動している ディディエさん(左)とロールさん(右)の夫婦。
中学生のお嬢ちゃん マノンちゃんも、ぞうさんが大好きです。
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ロールさんはパリの大学で日本語を勉強したあと、甲南女子大学へフランス語のアシスタントとして行っていて、95年の阪神淡路大震災に遭遇しました。
フランスへ帰ってからディディエさんといっしょになって、Centre d’Accueil Franco-Japonaisをつくって、日本からパリへ来る若いひとたちをたくさん受け入れたり、音楽や料理など、幅広い文化交流のプロジェクトを手がけています。ロールさんはパリに駐在する日本の会社でフランス語を教える仕事もしています。
日本の大好きな彼らにとって、被災地のことは他人事ではありません。
手始めに ぞうさんを12頭 預けてきましたが、あっというまに ベルギーへ・・・そしてパリ在住の日本人の方のおうちへ引っ越し完了。「足りないよ~」と連絡がありました。
ロールさん、ディディエさん、マノンちゃんから またたくさんの「まけないぞう」が友だちを見つけるでしょう!!
楽しみですね ・・・ どうぞよろしくお願いしますね♡
Centre d’Accueil Franco-Japonais
35 rue Lamarck (Montmartre) 75018 Paris, France
facebook http://www.facebook.com/pages/Centre-Accueil-Franco-Japonais/323728184342872
cafj@club-internet.fr
【東京のまけないぞうサポーター ゆりな
「
日
被災
Yurina-chan in Tokyo and her mother Kaori-san have displayed ‘Hina-Ningyo’ for Japanese traditional girl’s festival on 3rd March, to wish for happiness and a healthy life.
Makenaizôs Madeleine-chan and Candy-chan are there to participate in the festivities.
We all love Makenaizô Elephants! Spring is sure to arrive very soon!
晩遅くになって、先日行われたの『緊急院内集会「原発事故子ども・被災者支援法」の具体的施策を求める院内集会』のUst動画を見始めてしまい、後悔している。眠ろうにも眠れなくなってしまったからだ。
この国は、どうかしている。政権交代があって期末に向かって10兆円の大型補正予算がついた。
それなのに「原発事故子ども・被災者支援法」には、一銭も予算がついていないのだ。ビタ一文も、である。
10兆円の補正予算を湯水のように使って、アベノミクスなるものに火がつけられた。
しかし、アベノミクスは都会に住んでいる金持ちだけのための金融政策なのだろうか。
この国の、子どもたちは、この国の宝である。子どもたちこそ、未来そのものなのだから。
そうして、この国の国策であった原子力政策が地震災害で、文字通り破綻した。
その時に、子どもが大人よりもより多くの被害を受けた。
やっと昨年、「原発事故子ども・被災者支援法」の概要が出来上がったのだ。
にもかかわらず、この大型補正予算で一銭もここに予算がついていないだなんて。
わたしはこの国大人のひとりとして、たいへん恥ずかしい。
未来の子どもたちに、わたしたち大人は、どんな言い訳をすればいいのだろう。
自分たちだけ、「経済発展の果実」を貪っておいて、災害が起これば「ま、しょうがないでしょ」というのだろうか。
20日は母の月命日。この日に花を欠かすとは、ここのところの激戦の日々だった事を改めて思い知った朝だ。
閉診後は、日本女医会の先輩と食事会。彼女が福島の出身であることもあって、
今後の会の運営を打ち合わせつつ、どうしても「子ども・被災者支援法」の話になる。
「アベノミクスとは何ぞや、なぜゆえ10兆円の補正予算の中に被災者支援のための大型予算がつかないのか」
この国のまともな大人であれば、こういう考えに行き着くはずではないだろうか。
彼女がたまたま医師で、福島県出身者でなかったとしても、だ。
今、私たちは311以前には決して戻れないことを、もう一度しっかりと思い出さなければならない。
原発事故の前には決して戻れない。
見ないフリ忘れたフリ終わったフリをするのは、未来そのものである子どもたちに対して、史上最大の不作為犯であることを自覚しなければならない。
目を覚ませ、金の亡者たちよ!
【makenaizone編集長 田中幸子の パリ訪問記録です】
2月14日(木) しとしと雨の降る 寒い朝・・・
パリ在住の菊地早苗さんに会いに行ってきました。
昨年9月にはローマの映画祭の会場でちらっとお目にかかることができたのですが、今回は時間をいただいて、ゆっくりお話しすることができました。いきなりのご連絡にもかかわらず、時間を割いていただいたことに感謝です。
菊地さんは、昨年の3月11日にパリ近郊のナンテールで我謝京子さんの映画を上映したグループ 「千里の道 senrinomichi」を、Kevin Doddさんたちと立ち上げた中心メンバーです。
# 「千里の道」senrinomichi では、その後もwebでの発信を続けています。
Senrinomichi facebookページ
また、2011年3月11日の パリにおける上映会については、以下の2つの記事をご覧ください。
# 『3.11 明日の為に Pour demain』@フランス・パリ近郊ナンテール 内藤敬介さんによるレポート
# 我謝京子さん「3.11 ここに生きる」を携えて世界ツアーへ☆ 現地リポート(3)3月11日 パリ
2012年の上映へ向けて、ほぼ二ヶ月間という短期間に日本語からフランス語への翻訳、ネイテフィブチェックをして修正、そして映像に字幕データを入力…何人もの人が全力で3月へ向けて共同作業をしたそうです。
我謝京子監督は「被災地を忘れない。風化させない。」という強い決意で、10年間に渡って記録して行く計画です。さらに取材した結果を踏まえ、映画は進化し続けています。ローマではversion2を上映。
進化したversionを、次にまたフランス語圏で上映するためには追加分について翻訳をし、字幕は全編を入れ直すことが必要になります。これをどう進めるか… 作業の具体的な話を、映画のことをよくご存知の菊地さんに伺いました。
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さて、菊地さんとお茶を飲んでいるところへ、もうひとりの日本人のお友だちから電話が入り、カフェへ来てくださいました。やはりパリに12年前から住んでいる、西宮出身の武本智沙さん。字幕の翻訳作業に協力したお一人です。
なんと武本さんと田中のあいだに共通の知り合いがいることが判明。95年神戸の震災の記憶・・・ びっくり、そして感動で涙が出そうになりました。
またひとり、被災地のこと、まけないぞうさんから「つながったー(*^^*)」瞬間でした。
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先週の関学の研究会でのこと、新年度からの新しい研究会が立ち上がるという吉報がもたらされた。
医療系の研究会なのだが、そのメンバーの選定を任されて、実はかなりの重圧がかかっていた。
メンバーの選定には全く迷いはなかった。目的がはっきりしているからだ。
問題は開催日時、である。
平日の午後一番からの研究会@東京。招聘したいメンバーは日本中に散らばっている。
昨秋からこの研究会の日は、青木クリニックも午後を休診にしてきた。自分はライフワークであるので、仕事を休むことを選択するとしても、果たして他の方々に時間を取ってもらえるかどうか、とても心配だった。
けれども、意を決してオファーをしたところ、主たるメンバーに快諾して頂き、肩の荷がすーっと降りた。
しかもメンバーに入って頂くことに皆さん意気に感じてくださって、それが返信メールに書かれてあって、思わず目頭が熱くなった。
これをしっかり形にしなくては、と、自分にも言い聞かせる雪の午後だ。
朝からバタバタと何人かのドクターに、ある会議へ出て欲しい旨のオファーをして一日が終わった。
色々な立場、色々な考えがあるだろう。快諾の方あり、断られる方もあった。
そう、子ども・被災者支援法に織り込む医療支援について、関学でこの春から研究会が立ち上がる。
わたしはまだ、福島の子どもたちのために何ひとつも具体的に、寄与できていない。
しかし、この会議を通して出来る限りのことをしたいと思っている。因って、ベストなメンバーを揃えたかった。
医療では救えない命がある。けれども、法律で制度で救われる命がある。
尊敬する大先輩の医師からのメールに「私なりに力を尽くしたく存じます」と記されてあった。
わたしの拙いオファーに対しての返事だ。正直、涙が出た。本当に有り難かった。
未来のために、お互いに力を尽くす……そんな人々の情熱を感じながら、春に向かって準備を始めよう。
2月19日
田中幸子@オーストリアです。
先週は パリへ行って来ました。
宮田まゆみさんが パリ・オペラ座の バレー公演 「Kaguyahime (かぐやひめ)」に出演。
しむたんさんも、この機会にフランクフルト出張の前にちょっとだけパリへ。
そして、なんと! うっちーさんも旅行でパリに滞在中。
・・・ そんなわけで、「まけないぞう」の応援団makenaizoneの仲間が、パリに集合しました。
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宮田まゆみさんは、雅楽の笙の演奏家。
前 にパリにコンサートのときも、去年はベルリンのオペラに出演のときも、今回も、荷物のなかに「まけないぞう」を入れて運んでは、 ヨーロッパの知り合いに配っています。今回もドイツのお友達がパリへ取りに来られて、持ち帰った分・・・そして 田中がフランスやオーストリアへ持ち帰るぶんと、たくさんのぞうさんを運んでくれました。
写真は、オペラ座でこれから演奏の宮田さん(右)→
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宮田さんとしむたんさんが運んできてくれた、たくさんの「まけないぞう」さん・・・
みんな合わせたら、けっこうな「大群」になりました。
これから、みんな ヨーロッパのいろんなところへ お嫁(婿)入りしていきますよ。
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宮田さんが出演の オペラ座公演 Kaguyahime
今日は世界中で隕石落下のニュースで持ち切りだった。
その紙面に高野悦子さんの訃報が伝えられていた。
昨年の東京国際女性映画祭で、わたしは我謝京子監督の作品の出演者として、憧れのグリーンカーペットを歩いた。
この映画祭を25年間企画実行してきたのが、岩波映画の高野悦子さん方だった。
ここ何年か、我が大切な友人の我謝京子監督など女性監督の台頭があったのだが、それをずっと育てくれたのが高野悦子さんだった。
大変残念ながら、東京国際女性映画祭は、2012年をもって終了となった。
しかし、高野さんの高い志と魂は、しっかりと次世代に受け継がれている。映画の作り手である監督にも受け手である私たちにも。
心からご冥福をお祈りする。