2013年06月


2013.6.16 父の日

2013年6月16日 日曜日

今日は父の日だった。

父が死んで7年目。これまで特段に父が恋しいと思う事もなかったのだが、非常に用心深い人だったので、もしも今の時代を見ていたら何と言っただろうかと、時々思う事がある。

父はまた、たいへん歴史が好きな人だった。父方の祖父は信州の生まれ、祖母は仙台の生まれだったこともあって、東北の歴史には大変に詳しい人だった。
なので、例えば、坂本龍馬が盲目的にヒーロになっている小説やドラマなどには、ひじょうに批評的だった。

それで、今年は日曜日になると、時々父を思い出す。NHKの大河ドラマ『八重の桜』を見るたびに父を思い出す。

それにしても、今さらながら東北への仕打ちは厳しい。江戸城の無血開城の代わりとして振り上げられた拳は、会津を初めとした奥羽に下ろされ、その後も第二次世界大戦でも過酷な戦地に出兵を余儀なくされ、原発立地県にもなってしまった。

そういう歴史の流れから考えてみると、今の政治家が東北の震災からの復興や、放射線障害から子ども達を救うことに対して、かなり鈍感に見えてしまうというのはわたしの単なる思い過しではないのかもしれない……。

ふと、そんな事を、亡き父に聞いてみたくなった夜だ。
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ミニまけないぞう 今日はピラティスのクラスに同行。明日は洗濯機の中で水泳です!!

【東京のまけないぞうサポーター 室井さんから ミニまけないぞうの続報です】

1008393_137451613125561_1605560849_oまけないぞう君たちがやってきました!数頭はうちの子に。半分は来週お友達のところに。
最初の子はお仕事に同行し、少し名を売ってきました。今日はピラティスのクラスに同行したので、明日は洗濯機の中で水泳です!!
Les Makénaïzos sont arrivés !!
Quelques-uns vont rester chez moi, la moitié vont repartir chez mes amies la semaine prochaine.

Le premier m’a accompagné au travail et a fait connaître aux gens son existence et l’association. Et comme il est allé en classe de pilates ce matin, demain il fera de la natation dans la machine à laver !!

うわ〜い やってきました♡ ミニぞうさんたち☆

ピラテイスや水泳・・・ スポーツ万能ですね!
いつもいっしょ。応援ありがとう!!


2013.6.15

2013年6月15日 土曜日

復興庁Twitter問題で、6月14日に行われた議員連盟と復興庁の緊急会合のVTRを見ていたら、ため息が止まらなくなってしまった。

井戸川前双葉町長が「子ども達の血液検査をしていないのは本当か?国連人権理事会のアナンド・グローバー氏がそれを指摘した時、日本政府はすぐに反駁していたが…」と。
グローバ氏が来日したのは、昨年の11月のことだ。氏はその時点で、この国の不作為の本質をすぐに見抜いたのだろう。

ところで、復興庁や環境省はどうして血液検査をやろうとしないのだろうか。もちろん、尿検査も心電図もやりたいには違いないが。

やらない理由は、やはり経済的なものなのだろうか。仮に今回の被災者が1000万人であるとして、一人に1万円ちょっとの検査費がかかるので、約1兆円強になる。少なくとも年に一回は何が何でも検査をしなければならない。
年に一兆円の検査費が用意できないような国であるならば、そんな国が原発を推進していって良い訳がなかろう。

ともあれ、ここまで復興庁の国の方針が透けて見えたのだ。これに大軌道修正をかけるべく、それぞれの人々が声を大にしてゆかなくてはならないと思う。
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2013.6.14

2013年6月14日 金曜日

昨日から問題になっている復興庁の水野参事官の発言について、「知性に欠ける上から目線」的な報道に終始してしまった。残念この上ない。

そんな風に水野発言を取り上げれば上げるほど、当局の思うツボであり、この国の不作為を覆い隠すお手伝いをするだけではないのだろうか。
メジャーどころの新聞も、気骨ある東京の新聞も、原発をやめましょうの大御所の作家さんも、みな同じように水野発言を批判する一方で、その発言の根本に何があるのか見落としている……今日のわたしは、その一点で、この徒労感からなかなか立ち直れない。

水野発言は単に彼の「被災者を愚弄した」とか「政治家を馬鹿にした」とか「誠意や知性の欠片も無い」とか、そんなレベルの話題に落とし込んでしまう事では断じてないのだ。

彼の言動はむしろ、この国の方針のマーカーとしてとても重要なものだったのではないか。復興庁が「原発事故子ども・被災者支援法」という法律を、そのまま棚ざらしにして具体的に運用しないということを3月8日に決定したのだということを知らせてくれたのだから。
復興庁のこの方針の大転換を、少なくとも、わたしはずっと知りたいと思ってきた。

だからこそ、「参事官の暴言」に対して「副大臣が揃って謝罪する」という写真一枚が免罪符になってはならないと思うのだ。

つまり「参事官の暴言」と「支援法を履行しない国の不作為」とは、元々まったく違う次元の話なのだ。ここを混同していては、個人の暴言に怒れば怒るほど、国の不作為の実態を覆い隠すことに加担してしまう。この事実に、早く気づいて欲しいもなんだが……。

さてと、金曜日のディナーは東京スクエアガーデンの GRAHM’S CAFE へ。京橋の再開発地域が知らない間に、すごいことになっている。
それにしても、今週はくたびれた。
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ミニまけないぞう 鞄につけて、いつも一緒です♡ Half-size Mini Makenaizô Elephant … going to work with Kiseko san♪

【梅雨の季節・・・ 東京のまけないぞうサポーター 室井さんからのお便りです】
1015190_136624786541577_449992519_o「ミニまけないぞう」をゲット!鞄に付けてみました。
雨の日は濡れちゃうので、鞄の中でお休みです
Zzzzz

 

後日10数頭お仲間が来る予定です!いえ〜い!

お仕事に、お出かけに、いつも「まけないぞう」さんと いっしょ♪
室井さん 応援ありがとうございます☆

ハーフサイズの「ミニまけないぞう」さんも、人気倍増ちう♡

ご注文は、こちらのページから。

「まけないぞう」に関しては:
http://www.pure.ne.jp/~ngo/zou/index_j2.html

En français / In English :
http://www.makenaizone.jp/?p=3874


2013.6.13 〜復興庁のTwitter事件

2013年6月13日 木曜日

今日は復興庁の水野参事官のTwitterでの「暴言」問題が、各メディアを賑わしていた。

そもそも、昨年6月に「原発事故子ども・被災者支援法」が制定されたにもかかわらず、これが殆ど何も履行されていない、というか単なる理念法になってしまっていて、いまもって全く機能していない。

このことに少なくとも私たちは危機感をもっており、どうすれば支援法をすべからく運用できるのだろうか、ということでわたしの属する関西学院大学災害復興制度研究所は、saflan(福島の子どもを守る法律家ネットワーク)やJCN(東日本大震災支援全国ネットワーク)のメンバーとともに、対策研究会を重ねてきた。

確かに、今回問題になった参事官のTwitterでのコメントは品性を欠き、目を覆うばかりなのだが、私たちのように支援法を動かそうとしてきた側から彼の言動を追ってみると、たいへん「分かり易い」足跡が残されていることに気づくのだ。

年末の政権交代を挟んで、支援法の灯火は急激に小さくなっていった。殊に、3月15日に
「原子力災害による被災者支援施策パッケージ〜子どもをはじめとする自主避難者等の支援の拡充に向けて〜」が発表されたあたりから、風前の灯火となっていった支援法。
根本復興大臣は「支援法の目的・趣旨を読み込んで、具体的な施策を取りまとめたものがこの施策パッケージである。支援法による必要な施策については、ここに盛り込んだ」という記者会見を行ったんだけれども……。

具体的な目に見えるパッケージの内容は、浜通りや中通りから母子避難をしている家族の高速無料化、借り上げ住宅の26年までの延長といったことだった。もちろん、無いよりはマシな対策ではある。高速道路代金は二重生活の若い世帯にとって、たいへんに重い経済的負担だからだ。

 
つまり実質、この後どんどん衰退の一途を辿っていった支援法への霞ヶ関の動きというか「温度」を、この参事官は如実にTweetしていた訳なのだ。
ま、この参事官は更迭されやがて表舞台から居なくなるだろうが、そういう品性に欠けた発言をした個人が云々という話のレベルで今回のニュースをひも解くのは、全く論点が違っている。
いま論ずるべきは、復興庁の被災者に対する姿勢なのだから。

「法律とは最も弱い立場にたって作られ用いられるべきものである」……ということを考える時、私たちの国では、たった今、原発被災者に対して十分なる法律が全く何も動いていないという厳然たる現実がある。
そうして、今後とも支援法を強力に進めるつもりはないという合意を政府関係者が、今年の3月8日にしたのだということが、この参事官のTweetによってしっかりとウラが取れたということだ。

この参事官、私たちがウクライナに行った直前に彼もウクライナに行っていたことを、彼のTweetで知った。かの地で、いったい何を見てきたのだろう。で、どんな報告書を書いたのだろうか。今夜はずしりと胃の腑が重い。 
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ウルシ君、勝ちました!

2013年6月12日 水曜日

ウルシ君、試合に勝ちました!
次回は9月、インドネシアのジャカルタで
『ONE FC 10』の初代フライ級タイトルマッチです!
頑張れ、ウルシ君!

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2013.6.12

第二水曜日は、関西学院大学災害復興制度研究所の研究日。午前中の診療を終えて、丸の内キャンパスへ。

 
14時からは福島原発事故の「子ども・被災者支援法」を考える医療部会。前半は先月の続きで、松井英介氏から内部被ばくに関してのレクチャー。後半は、わたしと小林玲子弁護士でウクライナの報告会。

 
えっと、今日は iPad mini でスライドを動かしたかったのだが、明らかに失敗。急遽、iPhoneにプロジェクターをつなげてウクライナの写真を映した。

 
それにしても、こういう機械の進化にだんだん付いてゆけなくなってきた自分に、内心、モーレツにがっかりする。昔はもっともっと、パソコンも難しかったはずなのに難なく暮らしに取り入れてやってきたのにぃ。今日は大失敗だったなぁ。

 
実は、タブレット端末というものに馴れていない自分が居て、それをサクサク使う人々を横目で見ながら自分もヨッシャやってみようと思ってしまったのが災いした。ま、失敗は成功の元。これから研究して必ずやこれを使ってやろうじゃないの!

 
いやいや、初代のiPadも持ってはいたのだが、重くて重くて、全く好きになれなかった。使ってみたら好きになるかもと思って何度か試してみたのだが、どうしても好きになれなかった。だから使いこなせないでいたのだ、iPad。そのうち触れもしなくなってしまった。理由は、重いのとキーボードの操作性がダルかった。

 
わたしは昔からMacのノートパソコンのキーボードの感触が好きで、相性のいい機種は文字を打つ度に指の先から「癒される」。今使っているMacBook Pro のキーボードタッチもめっちゃ好きだ。

 
ところがiPadにはそれがない。で、やたら重い。いや重かった。最近、ひょんな事からiPad mini を使ってみて、これで電子書籍を読むようになって持ち歩くようになった。こやつを使ってみると、文字さえ打たなければ便利なことこの上ない。

 
最近とくに注目しているのが、実際に自分が紙媒体で読む本と、電子媒体で読む本の傾向がはっきり分かってきたことだ。もちろん、まだまだ電子化されていない本が沢山あって、自分が生きているうちに全ての出版物が電子化されることなどないだろうから、まだまだ理想的な環境にはほど遠いのだけれども。
でもね、たった今読みたい本をすぐにダウンロードできることが分かった瞬間、ものすごい多幸感に遭遇することが分かった。それは時間を得した気分になることから来るようだ。で、みるみる病み付きになってしまった。

 
すると実に面白い傾向が分かってきたのだ。前々からチラっと読んでみたいと思っていた本をダウンロードしておくと、ちょっとした空き時間にチラっと読んでみることが可能になった。コレって紙媒体だと決してできない離れ業なのだ。
それからページをめくるのがラクちんなのがいい。読飛ばしがガンガンできる。わたしという人間は、かように読飛ばしの名人だったのか、と、改めて知った次第。

 
もちろん、「やっぱり紙じゃなきゃ」と思うものも沢山あるだろうが、今は同時に何冊も読めて、持ち運びができて、おまけにオンデマンドで手に入る電子書籍が沢山眠っている我がiPad mini のことをかなり気にいっている自分がいる。これって我が人生に初めて現われた、そう、「読書革命」なのだ。

 
さてと。少し時間に余裕がある今夜は、ベッドサイドにiPad mini を持っていって、小説なんか読みながら眠りたいと思う。読みかけのルソーの話なんぞ。
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子どもたちは社会人に・・・ ママ友 いっしょに乾杯☆ まけないぞうを紹介しました! 

2013年6月11日 火曜日

【東京のまけないぞうサポーター 吉澤美枝子さんから うれしい「まけないぞう」仲間のお便りです】
miekosanfriendsJune2013[ママ友とランチ] @ボタニカ 六本木ミッドタウン
息子がバレエを習っていた小学生時代のママ友と、いまだに仲良くしていただいています。
3人の子どもたちはそれぞれ違う中学に進学しましたが、偶然にも大学が一緒に。
今年4月に2人が社会人、留学していたもう1人のお嬢さんも内定が決まり、そのお祝いも兼ねて乾杯を!
月日がたつのは早いですね~。
まけないぞうを紹介しました♡

子どもさんたちがどんどん成長 ・・・ ママ友と久しぶりにランチの和やかな時間 大切ですね☆
まけないぞうも仲間に入れていただいて ありがとうございます☆
ごいっしょに末永く 応援をお願いいたします♪

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ポルトガルの巡礼旅行 一緒に歩いてるシアトルのアメリカ人夫妻のうちに「まけないぞう」1頭が引っ越します。

【ポルトガルを巡礼徒歩旅行中の 佐野純三さんより  まけないぞうのお引っ越しのニュースです】

6月11日

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ポルトに行く途中ので出会い一緒に歩いてるシアトルのアメリカ人夫妻のうちに「まけないぞう」1頭が引っ越します。
ご主人がデンマーク出身、奥さんはハンガリー出身で、友人のポルトガル人とわたしと、とても国際的なグループが道中にできて、一緒に歩いてます。

「まけないぞう」がまだ5頭、リュックにいます。すばらしい引っ越し先を見つけます。

日本からはるばるポルトガルへ そしてリュックのなかで巡礼にお供して・・・

それからシアトルへお引っ越しのまけないぞう。
なんとすごい大旅行!
幸せなぞうさんですね☆

ポルトのカテドラルの前のファティマへとサンティアゴへの巡礼路が交差する場所です。

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2013.6.11

今日は11日、明日はもう12日なのか。ウクライナでの鮮烈な体験・一種のショック状態がだんだん解けてきて、日常に戻りつつある。ところが、今頃になって原稿を書いたり、話をしたりという仕事が増えてきた。

発表の場を与えてもらえることは感謝しても足りないぐらいなのだが、そのうちの少なくとも一つの依頼者から「主観を入れないで、聞いてきたことを客観的に書いて欲しい」という要望が入った。

この場合の「主観」って何だろ? 「客観」って何だろ? そもそも日本からやってきた、ポッと出のというか一見さんの弁護士の団体客に、あの国の人々が 100%こっちの知りたいことを詳らかにしてくれているのかしらん? そこを「主観的」でなくて「客観的」に文字に起こせと言われても、甚だ自信がない。 そんなことできやしない。

そもそもわたしはわたしの「直感」、つまり「主観」を多いに熟成するために、わたしは診療を休んで自分の患者さんを放ったらかしにして、チェルノブイリ事故の「現場」に行ったのではなかったか。
従って、見てきたものがわたしというフィルターを通った時点で、それは「客観」ではなくなっているばずなのだ……なーんちゃって、そんな事を考えている間 にも時間は流れ、水曜日にはウクライナ見聞をレクチャーしなければならない。日記に沿って、写真のスライドを用意しないと、と。

それにしても引っかかるなぁ、「客観」って何だろ。オイラは主観しか持ってやしないさ!
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台風3号かゆっくり接近中。


2013.6.10

2013年6月10日 月曜日

ここのところ、声の消耗が激しい。町医者というのは、一日中しゃべっているのが仕事といっても過言ではないのだけれども、それにしても声が潰れて喉が痛い痛い。声を出すのにいつもより余計に力を入れなければならない。

一つ心当たりがあるのは、ウクライナから帰ってきて、患者さん方とお話をする機会が圧倒的に増えているということだ。
福島のこと、この国の未来のこと、関心が高い方々がうちの患者さんにはとても多い。で、ついつい大きな声で話してしまう。

月曜日は教育関係者の患者さんが多くて、学校教育の中でどのように放射線防御の教育を継続していったら良いかという話になった。この問題は、実は次世代のために一番大事な問題だと思うからだ。

「風評被害とか差別とかが怖いのです」と先生。
確かに、それは怖いだろう。しかし、差別や風評被害を生む、あるいは見事にそれらを孕ませる社会(政治家の発言や報道や教育も含めて)へと巧妙に持ってゆく手口そのものが、わたしに怖くて怖くて仕方がない。

そうしてそんな社会に抗うことを余儀なくされている若いママたちの存在を、孤立させてしまう社会がわたしにはやるせなくて仕方がない。

7日には「子ども・被災者支援法」を適応して、こどもの健康調査を要請する67000筆の署名が国会議員に手渡された。
この運動を始めたのも、東葛(千葉県茨城県などの柏や松戸など)地域のママたちだ。
「放射能から子どもを守ろう関東ネット」代表の増田さんも骨身を削ってほんとうによく倒れないでやっている。
全国には、こうしたママたちが立ち上げたネットワークが沢山あって、そのいくつかとわたしも繋がっているのだけれども、東葛のママたちがいつも先頭を切って走っているのは確かなことだ。

放射線障害との闘いはこれからも長く続く。だから、まずはあまり疲れ過ぎないように行こうよね、と、我が潰れた喉で実感する夜だ。
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2013.6.9

2013年6月9日 日曜日

ウクライナから帰ってきて、虫刺されが治らなかったり肋骨を折ったりしていたのだが、ここのところ風邪っぽくて、日曜日は家でウダウダしてしまった。
来週からテンコ盛りで原稿の〆切がつづく。ちょっと体調を戻さないといけない。

ところで昨日だったか、江戸川のウナギから140Bq/kg検出されたとかで、ウナギが出荷停止になったというニュースがあった。
NHKのかぶんブログには「再来年3月に東京湾での放射性セシウムの濃度は最高に達して、4000Bq/kgになるところも出る」という京都大学防災研究所の発表を載せていた。

この泥の中で育まれた命の食物連鎖は、いったい何時になったらクリーンな状態になるのだろうか。本来ならストロンチウムだってプルトニウムだって調べなぁ、アカンでしょうに。

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この国のエライさんたちは、もっとしっかりと命に向き合って欲しいものだ。


2013.6.8

2013年6月8日 土曜日

東日本大震災つづく福島第一原発の事故は、返す返すも残念であり、この事故に因って多くの人々が分断され傷つき、今もまだまだ進行中でありこれから先恐らく何世紀も語り継がれる事故になってしまった。
その中で、たった一つだけ救いがあったというか、劇的に変化があったことといえば、一般の人々の中に大きく目覚めた人々が出てきたことだ。本来的には無かった方が良かった事故であるのだが、こんな人々に出会えたことは、何というかものすごく感謝をしている。

8日は「原発民主法廷」第九回 福島法廷 を聞きに福島コラッセに行ってきた。

会場には至る所に、知った顔があった。この法廷の主催者の一人、田部知江子弁護士は一緒にウクライナに行ったメンバーだったり、今日の証人の松井英介医師を始め、聴衆にも何人も友人が居る。

その中で特筆すべきなのは、福島のママたちだ。これは、福島県下に限らないのだが、今回、高濃度汚染地域になってしまった地域の人々の中に、この異常事態にいち早く敢然と立ち向かったのがママ達だった。
今日も沢山のママ達と繋がった。FacebookやTwitterでその存在は知ってはいたのだが、リアルで会うのは初めてのママや、いまや親戚同様につき合っている友人もいる。まるで古里に帰ってきたような感じすらする。

法廷が終わって、おしどりのマコさんとケンパルさんと福島の仲間たち10人ほどで夕食を囲んだ。

おしどりマコさんのジャーナリストとしての鋭さは、この時代に奇跡的に巡り合わされた逸材であるといつも感銘を受けているのだが、ケンパルさんがまたものすごく頭の切れる人で、二人とも同じ方向を向きしっかりと相手の話に耳を傾け、深く共感をする。
まさにツインターボの頭脳、4つの目、4つの耳、2つの優しくて熱い心……色々と感銘を受けることしきりだった。

という訳で、遅い新幹線で東京に戻る。夕方、南海トラフ域で地震が多発した。大きな変化にならないことを心から祈っている。

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364.6kmの巡礼徒歩旅行に「まけないぞう」がおともしています!

2013年6月7日 金曜日

【まけないぞうサポーターの佐野純三さん サンテイアゴへ向け、ポルトガル国内を 364.6kmの巡礼徒歩旅行中! まけないぞうがおともしています】
「リュックには、南三陸町志津川の漁師さんからいただいた、ホタテ貝と、「まけないぞう」が、一緒に巡礼です。966591_601789203172232_1717773338_o
天気の良い時はこんな姿の巡礼者です。
道中、いろいろな国から来た人たちに出会います。
雨の日も、晴れの日も、きれいな自然を楽しみながら歩いてます。」

***
・・・引き続きお元気で無事な道中でありますように♪ まけないぞう!

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2013.6.7

自分のHP  で日記を書いているのだが、ここの所、どこからかアタックされて編集ができない状態になっている。

今テクニカルスタッフに修繕をしてもらっている。

HPのログインができなくなってしまったとたんに、凄いストレスが襲ってきた。
おっかしいなぁ、いつもは晩に、何を書こうかなぁ、弱ったなぁ、という日々の方が圧倒的に多いのに。
ところが、「書けない」といこと、こんなにもストレスになるなんて……。
人間というのは、何と言う贅沢なものなのだろうか。

さて、明日は福島市。
「原発民衆法廷 第9回 福島法廷」へ。

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まけないぞうがポルトガルの友だちのおうちに引っ越し♡ かわいがってもらえますよ♪ Makenaizô arrived in Lisbon

2013年6月6日 木曜日

【まけないぞうサポーター 佐野純三さんから ポルトガルの巡礼に「まけないぞう」同行のお便りです】
「6月5日  成田からパリ経由でリスボンに到着。これからサンティアゴの徒歩巡礼にでかけます。
実際に歩くのは、コインブラからの380kmで、18日間です。
前回2010年は
mrandmrsJoseQuintaピレネーのフランス側のバスクの村から800kmを36日かけて一人で歩きましたが、今回は、元同僚のポルトガル人の友人José Quintaと二人で弥次喜多です。
まけないぞうが2頭、リスボンのJosé Quintaさん夫妻のうちに引っ越し。かわいがってもらえますよ。」
佐野さん、José Quintaさん どうぞお元気で、ご無事な旅路でありますように☆


【Makenaizô arrived in Lisbon. Message from Junzo Sano-san, Makenaizô supporter】
Arrived in Lisbon safely and met José Quinta at the airport.
We went to the Igleja dos Martires to get the stamp on the Credential to certify our starting point of this Camino is Lisbon.
Makenaizô Elephants are with us.
Starting now 18 days – 380km walking trip heading Santiago.
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「今日は、Joséの奥さんのドライブで、ファティマを経て、欧州最古の大学町コインブラへ。
明日か らいよいよサンティアゴへ向け、364.6kmの徒歩カミーノです。」
Mrs. Quinta drove us to Fatima and Coimbra today.
I am staying at Coimbra this evening.
We take the 1st step of 364.6km to Santiago tomorrow morning.


2013.6.6  その2

じぇじぇじぇ、ログインできる! ログインできている間に、福島の事故当時18歳以下の36万人の健診を受けた子ども達12人に甲状腺癌が、疑いが15人になったというニュースについて。
5日の共同通信の発表がほとんど大きなニュースにならないで、6日になった。
地元福島県の2大紙は5日に発表したものの、一面トップじゃないし、福島県立医大での記者会見だろうに、共同通信の記事を掲載していたという「鈍感」ぶり。

しかも、この現象を「県民健康管理調査」の検討委員会では、「現時点では放射線の影響を明らかに示すものではないと理解している」といっている。

わたしは甲状腺専門医でもなんでもない。呑気な中年の町医者だ。
「県民健康管理調査」の検討委員会のエライさんとは、医者としても科学者としても雲と泥ぐらい違う。

しかし、いくら呑気な泥の町医者でも、こんな具体的に癌が多発しているのに「放射線の影響を明らかに示すものではない」とは到底思えない。
検討委員会のエライさん方が、「予防原則」というものをご存じないはずがない。どうして、予防原則の立場に立って子ども達を守ろうとしないのだろうか。

私たち人間の作り出してきてしまった「科学」には、必ずしも光だけがあった訳ではなかった。時には光を帳消しにするぐらいの暗黒があったのではなかったか。
だからこそ、科学の進歩に伴って人の健康や環境に重大かつ不可逆的影響を及ぼす恐れがある場合、科学的に因果関係が十分に証明できなくても被害を防ぐように措置をしようと、1992年のリオで宣言されたのではなかったか。

医学論文や科学論文は、一言でいえば統計の世界だ。それを国際的に評価する幾重の決まり事がある。
わたしは今、そんな事を変えろなどと言うつもりはない。統計の精度が悪いものなど、真っ当な評価に値しないことは重々承知している。
しかしたった今の日本では「予防原則」に則って、現状を評価して素早く動くことこそ、真の科学者・真の医学者のすべきことではないのだろうか。

誰がどんな理由でためらっているのか、わたしごときが知るよしもない。
けれども、「予防原則」において、科学的裏付けの不足を理由に対策を遅らせてならないことを、もう一度日本の科学者・医学者は肝に銘じなければならない。そうして、その国の経済の許す限り真摯に向き合わなくてはならないということを、あらゆる人々の命と尊厳を守る人権を守るという見地に立って、作られたということをもう一度思い出す必要があるだろう。

それから、マスコミよ。アベノミクスで株価がどうなろうとも、そんなことより万倍も重要な提言を、無知で臆病な科学者や医学者に、たった今発信することこそが、あなたたちの急務であろうや。
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2013.6.6

棒が一本あったとさ
葉っぱかな
葉っぱじゃないよ カエルだよ
カエルじゃないよ アヒルだよ
6月6日に雨ザーザー降ってきて
三角定規にヒビいって
アンパン2つ 豆3つ
コッペッパン2つくださいな
あっという間に かわいいコックさん

6月6日になると、この歌を歌わずにはいられない。
55歳の6月6日なのだ。

追伸 昨晩から我がmakenaizone HPに正常にログインできない。田中幸子編集長も困り果て、テクニカルスタッフも奮闘ちう。何故かiPhoneから入れたのだった。ナンデダロ〜


2013.6.5

2013年6月5日 水曜日

今日は診療終了後、J WAVE の JAM THE WORLD に電話出演。
ナビゲーターは田原総一朗さん。

予想していないことを聞かれて、汗がバジャバジャ出まくった。
それにしても、テレビやラジオというのは何度出ても、自分が思っていることの30%もしゃべれない。
田原さん相手に100%しゃべれる人は、そうは多くはないだろうけれども、始めの4〜5分はしどろもどろになってしまった(>-<)。
けれども、今回という今回は、自分に出来るだけのことをしようと思っている。
できるだけ多くの方々に、自分の原稿を読んで欲しい。
話を聞いてくれるところがあれば、どこにでも行こう。そう心に決めている。

20世紀に旧ソ連だった国が20年以上も続けている、血液検査や食品検査や土壌調査を、21世紀の日本ではできていないのだ。
それがどれほどおかしいことで、それがどれほどツケを後の世代に回すことなのか、もう一度考えてみようではないか。

54基の原発の存在が意味するところは、私たちの「無関心」と「無責任」と「無知」の結果に過ぎない。
だから、もう一度みんなで考えようと、今ならわたしは心から言える。そう。ウクライナに行ってきたからだ。

という訳で、玉のような汗が飛び散った、JAM THE WORLD 本番の巻。おしまいおしまい。
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