クリニックの気圧計がグングン下がってきて、978hPaを割ってきた。
先ほど静岡県に上陸したらしい。
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ところで、少し台風から離れる。
昨晩のNHKスペシャル、『ドキュメント”武器輸出”防衛装備移転の現場から』を見て、慄然とした。
日本はこの3月まで40年余り、国是に於いて「武器輸出三原則」を貫いてきた。それを安倍内閣はあっさりと閣議決定でうち破ることとなった。
そこまでは報道で知っていた。この番組はそれがどういう意味を持っているのかを、かなり突っ込んで取材をしていた。
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番組は今年6月にパリで行われていた「ユーロサトリ2014」の場面から始まる。「ユーロサトリ2014」の会場に来ていた、当時の武田防衛副大臣の言動にひっくり返るほど驚いたものだったが、それはさておき、この会場で防衛省の装備政策課課長の堀地徹氏が泳ぎ回る。
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氏は「日本のフラッグの元で」と12の日本企業がブースを出していた。
そうしてこの度13の国や地域と装備強力をすることになった、と。
装備協力とは、だから武器協力であり、どんどんと外国に武器を売りましょうということだ。そこには日本版NSCの厳格審査があるということだが、何故だか知らないが、その部品がアメリカに輸出されたら先は、行方をトレースしないのだそうだ。
理由は、価値観を同じくしている米国なので、敢えて追う必要がないので追わない事にしたという。
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なんじゃそれは。アメリカのような戦争大国に売ったが最後、その武器はどんな顛末で人を殺傷するのか分からないではないか。
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一方、民間の中小零細企業の実情をもとらえていた。
従業員数30人ほどのコイルメーカーは、思わぬ外需に対して社内会議を開く。色々な意見が出たが、経営トップの判断は明らかな武器なら断る、と。
高精度のレンズメーカーは、商機を逃がさないで輸出する道を選んでいた。
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また、このNHKスペシャルの優れたところは、この40年間の間にどんなオファーがあったのかを極秘文章の情報公開制度を利用して、探っている。
鈴木善幸内閣下では、昭和54年11月にイランから軍用機のタイヤが欲しいとのオファーがあった。当時、原油の13%を依存していたイランからのこのオファーを、鈴木善幸氏は断った。つづくアメリカからのオファーも器輸出3原則をテコにして、断ったという過去があったそうだ。鈴木内閣での交渉に当たった畠山氏という元官僚がいう。
「日本人が310万人亡くなった、その戦争を忘れてはいけない」
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今の防衛官僚との余りの違いに慄然とした。日本人が先の大戦で犯した罪や、ただただ無駄に死んで行った事実は、今や完全に蓋をしてしまって、儲かればいいのだというのだ。
ちなみに堀地課長は聞き慣れない言葉でこんなことを言っている。
「(武器の輸出をするということは、他国との)安保対話のツールになっています」
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今年6月、国会の本会議を抜け出して「ユーロサトリ2014」の会場に駆けつけた、当時の武田良太防衛副大臣。会場に展示してあった訓練用のマシンガンのトリガーに指を当てたまま、人に向け向けられた人から注意を受けた事が話題になったが、氏はテレビカメラに向かって、こう言い放っていた。
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「この市場(武器の輸出市場)は安倍政権が切り開いた非常に大きな市場であります。日本という国家が持っている国力というものを発揮できる環境を安倍内閣がつくったわけですから、それを生かしてどんどん成長していっていただきたい」
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この言葉の示す通り来年度からは、防衛省の装備政策課は、新たに1800人規模の防衛装備庁として、国を挙げて武器の生産基盤を強化して行くという方針が示されている。
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これで、本当にいいのだろうか。
最後はカネなのか!
何をやってるんじゃ、この日本は!!!