まけないぞうの現場から。

「まけないぞう」の育ての親であり、日本のボランティアの父である村井雅清さんが、日々感じたつぶやき特集。
被災地NGO恊働センターから 被災地の今を伝えます。


被災地では2回目の年越しになります。なかなか復興の進まない被災地で「まけないぞう」によって生活に潤いを与えています。

2012年12月30日 日曜日

今年も残すところ、あと一日となりました。
みなさまには、今年も大変お世話になりました。

被災地では2回目の年越しになります。
なかなか復興の進まない被災地で「まけないぞう」によって生活に潤いを与えています。
先の見えない生活はまだまだ続いていくでしょうが、みなさんのご支援を頂きながら、被災者の方たちに寄り添っていきたいと思います。

ブログでも紹介した作り手さんから、頂いたメッセージを紹介します。

いつも、「まけないぞう」さんの内職を送って頂き、生きがいを感じ感謝しています。幸い自宅付近はとても震災前の姿を思い出せないほどに、壊滅的な状態ですが、自宅を修理し、昨年10月より元の場所に住むことができています。しかし、あの日中学3年生の娘と1才の孫を連れ、車で避難するさい、津波にのみ込まれてしまいました。幸いにも一時は孫が海水を飲み込んでしまい、危うく守れなかったところでしたが、自分の出来る限りの努力で何とか水を全部吐き出すことができ、紙一重のところで救えました。震災から1年8ヶ月を迎えても今だ風呂が大嫌いで毎日大泣きです。娘もストレスから原因不明の吐き気、呼吸困難が続き、回復するまで半年かかりました。いくらか落ち着き始めましたが、近所でも数十人の人が犠牲になり、知人も少なくありません。親戚も今だ不明の人が多々います。そんな中知人から「まけないぞう」さんを照会してもらい、楽しみに縫っています。
震災後色々な事が頭をめぐり、不眠症になり、薬を服用していますが、前を見て頑張って家族を守って行かなければと気を入れて頑張ってます。文章を書くのが苦手で想いが伝わったかわかりませんが、皆さんも風邪など引かずに気をつけて暮らしてくださいね。
PS:外に出て働くのが怖くなり、自宅でできる仕事を望んで頑張っていますので、よろしくお願いします。
(2012/11/30 宮城県石巻市 女性)

みなさんどうぞ良いお年をお迎え下さい。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

被災地NGO恊働センター
まけないぞう事業部
増島智子


「まけないぞう」の活動を通して多くの悲しみを観てきましたが、そのぶん、被災者の方やmakenaizoneの人たちなど 多くの人たちに出会え、たくさんの笑顔と幸せを頂いています。

2012年8月28日 火曜日

7月27日 「まけないぞう」を応援している小学校2年生のゆりなちゃんとお母さんからのメッセージを、被災地NGO恊働センターへ伝えました。
#  ゆりなちゃんのメッセージは、こちら と こちらを ご覧ください。
村井さんと増島智子さんから、お返事をいただき、また ゆりなちゃんのお母さんからも返事をもらい・・・ と、メッセージを何回か やりとりしました。
とても心暖まる、そして 大切なメッセージ。「まけないぞう」のご縁で結ばれた、心の声です。
以下にご紹介させていただきます。(編集長)

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7月28日  被災地NGO恊働センター 村井雅清さんから。
みなさん、”あくろっしゅとわー”村井です。
小学校2年生のお便りありがとうございます。
かおりさんが、このぞうさんが生まれた経緯を話されているとのこと、是非内容を聞かせて下さい。

17年前、阪神淡路大震災後小学校6年生の女の子が書いた詩があります。
以下にあるのがその詩です。

「きっと神様の罰があたったんや、もうモノはいらん。ぜいたくはいらん。
水も、電気も、何もかも、無駄に使うとった。消防も、警察もこうへん、
いざというときは、やっぱりご近所さんや、
これからは、自然をいじめんのやめとこ」

ということを 小学校6年生が話したと言われています。
(市民がつくる復興計画より)

私たちは、この詩を「市民がつくる復興計画」でとりあげ、発信しました。
しかし、この17年間この大切なメッセージを忘れていたと思います。
「フクシマ」が起きることも予測していたのだろうなぁと思います。

だから、子どもたちのメッセージと私たち大人がどれだけ向き合うかが問われているように思います。
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*****

 

7月28日  被災地NGO恊働センターの増島智子さんから。
みなさま  いつもお世話さまです。
今日は素敵な数々の写真をお送り頂いて、ありがとうございます。
お子さんが「まけないぞう」と一緒に寄り添って寝ている写真は思わずほほえんでしまいました。
先日の若林さんの姪っ子さんのお写真も素敵でしたね。やはり子どもさんには癒されます。

最初のメールの2枚目の写真の「まけないぞう」は神戸のKさんのぞうさんだとわかりました。
(#編集長  注:フランスへ届けたぞうさんの写真も送ったので、そのぞうさんです)
彼女は神戸の時からずっとぞうさんを作り続けくれています。
先日は、九州の水害でタオルが足りないと話すと、すぐに箱にいっぱいのタオルを届けてくれました。

彼女は事務所にぞうさんを時々届けてくれるのですが、先日お友達に付き添われて来たときに、そのお友達が、私たちの事務所にある、観音様に書かれている慰霊文を読みながら、涙していました。
その文章の一文にはつぎのようなことが書かれています。
「一面火の海と化し、その焼け跡には、手にした鍋に母親の骨を拾う少女の姿があった」と・・・
その言葉を読んでお友達の女性は「そんなこともあったね」と涙をこぼしていました。

時間が経っても忘れられないこと、時間が経つにつれて変わっていくこと、人は生きてい中で、本当に多くのさまざまなことを経験します。

17年前の震災も、東日本の震災も、震災を経験していない人でも、たくさんの悲しみを背負って生きています。
私の神戸の友人がこんなこと言ってくれたことがありました。
「震災でとても辛い思いをしたけれど、そのお陰でたくさんの幸せももらった、東日本の人もそう思えるときが早くきたらいいのにね」と。・・・
私はこの言葉一生忘れないでしょう。

私もこの「まけないぞう」の活動を通して、多くの悲しみを観てきましたが、そのぶん、被災者の方やmakenaizoneの人たちなど 多くの人たちに出会え、たくさんの笑顔と幸せを頂いています。

国も文化も人種も違ういろんな方々に出会えて本当に感謝します。
みなさん、ありがとうございます。

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7月29日  ゆりなちゃんのお母さんから。

載せてくださった紹介、写真を娘本人に読み聞かせて、画面を一緒に見てからお返事したかったので、すっかり遅くなってしまいまして失礼しました。

娘、「わー!!キャンディちゃんにたくさんのいいね!がついているよ、よかったね、キャンディちゃん!!」と大喜びです。

送ってくださった増島さん、村井さんのお返事、読んでいて涙がでました。たくさんの悲しみを乗り越えようとみんなで、笑顔と感謝を紡いぎながら、小さな力を大きな力にするためにがんばっている、本当に心が洗われ、頭が下がる想いです。

被災者支援に限らず、日本人は情に厚くその時はものすごく心寄せますが、メディアが取り上げなくなったり、熱が冷めると忘れてしまうのが現状だと思いま す。でも、心痛いことに、被災された方が数年やそこらですっかり元の生活に戻れるわけではないですし、心に負ったものは月日の問題ではないと思います。
娘 にまけないぞうさんのお鼻のように長く長くキャンディちゃんとその仲間たちのことを考えて行こうね、と話し、実は娘は今回まけないぞうさんをたくさんたく さん頼もうよと言ったのですが、あえて、自分のおこずかいで買えるだけ、そしておこずかいが溜まったり、何かよい機会があったり、心の琴線に触れる時に都 度、切れることなく思い出して、関わって行こうよ、と言いました。
支援は「親が与えるもの」ではなく「自分のもの」として考えて行動して欲しいと思ってい ます。
まだ小学校2年生ですし、どの程度理解できているかわかりませんが、そこは親の背中を見せながら・・・と私も背筋が伸びる思いです。
自分の持ってい るもの、才能を自分の自己実現のためのみならず社会で生かすことがとても大切だってこと、それが微力でも続けていく大切さを教えていき、将来は娘自身がま けないぞうさんプロジェクトのような素晴らしいプロジェクトを立ち上げられる人になって欲しいと思います。
上智大学の教育精神、”Men and Women for Others, with Others”を私も娘も心に日々歩んでいきたいと思います。

私自身は、ここがいつも家に居なくて地域との連携が薄い働く母の弱いところで、これをどのように地域や地域の学校で広めていけばいいのか模索しているところですが、引き続き考えておりますのでどうぞキャンディちゃんのお鼻のように長く見守っていてください!

こちらは現在33℃の猛暑です。よい一日をお過ごしください!

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8月3日  増島智子さんから。

みなさん

いつもお世話さまです。
神戸もかんかん照りで、毎日猛暑です。日本も海外もどこもかしこもそんな感じですが。。。
暑さに負けじと、クーラーは使わず、打ち水をしたり、風の流れを考えたり、照明を減らしたり  なんやかんや工夫をして、暑さを乗り切ろうと日々奮闘中です。
ゆりなちゃんのお母さんのメッセージありがとうございます。

大切なお小遣いで「キャンディーちゃん」をご支援頂いて、とても感謝致します。
ゆりなちゃん、ありがとう!!

「支援は「親が与えるもの」ではなく「自分のもの」として」という言葉がとても印象に残りました。
2年生でもきっとその言葉を意味をお母さんの背中を観ながら、感じていると思います。
ぞうさんのお鼻のように長く、活動を支えて下さるということも、大変うれしく思います。

以前、神戸の震災できた中学生の生徒さんが、タオルをたくさん集めて仮設の作り手さんに届けてくれたことがあります。
その時に、その生徒達は、近隣の住民にチラシなどを配布して、タオルを呼びかけたそうです。
その時に各家庭を訪問して、「こんな所に目の悪い人がいたんだ」「ここには一人暮らしのお年寄りが」など、近隣の人のことを初めて知ったそうです。それからは、「神戸には直接関係ないけれど、まずは隣近所の人への挨拶からはじめようと思います」 というメッセージをくれました。
「まけないぞう」の「一本のタオル運動」を通して、被災地外でのコミュニティづくりのきっかけになったのです。

ゆりなちゃんも、この「まけないぞう」活動を通して、「まけないぞう」への支援だけでなく 社会の力になれるようなきっかけになってもらえたらうれしいです。
そんな輪がどんどん広がって支え合いの社会がどんどん築けたら、いいですね。

このゆりなちゃんのキャンディーちゃんは、大船渡産のぞうさんでしたか?
このぞうさんの顔からすると、思い当たる人がいるんですが・・・ もし、覚えていたら教えて下さい。

では、暑さが厳しいのでお身体を大切に・・・

増島

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「旅をするように世界中のアイテムを探せるサイト「旅mono」 でも「まけないぞう」さんが買えるのです

2012年7月19日 木曜日

被災地NGOの岡本さんからの情報です。
「旅をするように世界中のアイテムを探せるサイト「旅mono」(ワールドバザール株式会社)が6月20日にオープンしました。
こちらで「まけないぞう」を取り扱って下さっています。」

絆は、ゾウさん
こちらをご覧ください。

タイと、象さんのつながり深し♪


7月16日、東京の代々木公園で行われた「反原発10万人集会」に参加してきました。

2012年7月18日 水曜日

【増島智子さん(被災地NGO恊働センター)からの便りです】

makenaizoneのみなさん、いつもお世話になっております。全国、全世界から届くお便りいつも楽しみにしています。
今日は昨日参加した集会について投稿させて頂きます。
昨日、16日東京の代々木公園で行われた「反原発10万人集会」に参加してきました。
15日の夜に被災地NGO恊働センター代表の村井と自治労兵庫県本部のスタッフと3人で東京に向けて出発しました。
現場の代々木公園に着いたのは、朝7時頃で会場は閑散としていました。
時間が経つにつれて、神戸の仲間たちも会場に集まりだし、開会の時間間際になると、駅まできた仲間がなかなか会場に到着できないほどの人の波ができていました。私たちはメイン会場の近くに日差しを避けながら、参加していました。過去最大の参加人数となった17万人(主催者発表)が「反原発」という同じ想いで参集していました。
厳しい暑さにも関わらず、小さな子ども連れの家族の方、昨日寝ないで作成したというプラカードを携えたおじいさん、車いすに「原発反対」というプラカードを掲げた人など南は沖縄、北は北海道から本当に全国から多くの人たちが参加していました。また集会には参加できないけれど、恊働センターでアクションしている全国、世界の仲間たちの想いも一緒に会場に届けてきました。
これ以上、「人災」によって尊い命を犠牲にはできません。いまここで変わらなければ、、、、変えなければ、、、、
小さな小さなひとり一人の想いが大きな力になりつつあります。
「私たちは大きなことはできません、ただ小さな愛をもってやることはできます」というマザーテレサの言葉をもう一度改めて噛みしめています。
また、九州では大雨の影響で尊い命が犠牲になり、被害も大きいようです。我々の仲間たちも支援活動に乗り出しています。
やらねければいけないことが多いですが、まず自分たちの周りからできることをこつこつとやれたらと思っています。
これから暑さも厳しくなってきますので、みなさんお身体を大切にしながら毎日を過ごしていきましょう。


7月16日、東京の代々木公園で行われた「反原発10万人集会」に参加してきました。

2012年7月17日 火曜日

【増島智子さん(被災地NGO恊働センター)からの便りです】

makenaizoneのみなさん、いつもお世話になっております。全国、全世界から届くお便りいつも楽しみにしています。
今日は昨日参加した集会について投稿させて頂きます。
昨日、16日東京の代々木公園で行われた「反原発10万人集会」に参加してきました。
15日の夜に被災地NGO恊働センター代表の村井と自治労兵庫県本部のスタッフと3人で東京に向けて出発しました。
現場の代々木公園に着いたのは、朝7時頃で会場は閑散としていました。
時間が経つにつれて、神戸の仲間たちも会場に集まりだし、開会の時間間際になると、駅まできた仲間がなかなか会場に到着できないほどの人の波ができていました。私たちはメイン会場の近くに日差しを避けながら、参加していました。過去最大の参加人数となった17万人(主催者発表)が「反原発」という同じ想いで参集していました。
厳しい暑さにも関わらず、小さな子ども連れの家族の方、昨日寝ないで作成したというプラカードを携えたおじいさん、車いすに「原発反対」というプラカードを掲げた人など南は沖縄、北は北海道から本当に全国から多くの人たちが参加していました。また集会には参加できないけれど、恊働センターでアクションしている全国、世界の仲間たちの想いも一緒に会場に届けてきました。
これ以上、「人災」によって尊い命を犠牲にはできません。いまここで変わらなければ、、、、変えなければ、、、、
小さな小さなひとり一人の想いが大きな力になりつつあります。
「私たちは大きなことはできません、ただ小さな愛をもってやることはできます」というマザーテレサの言葉をもう一度改めて噛みしめています。
また、九州では大雨の影響で尊い命が犠牲になり、被害も大きいようです。我々の仲間たちも支援活動に乗り出しています。
やらねければいけないことが多いですが、まず自分たちの周りからできることをこつこつとやれたらと思っています。
これから暑さも厳しくなってきますので、みなさんお身体を大切にしながら毎日を過ごしていきましょう。

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