まけないぞうの現場から。

「まけないぞう」の育ての親であり、日本のボランティアの父である村井雅清さんが、日々感じたつぶやき特集。
被災地NGO恊働センターから 被災地の今を伝えます。


宮城県女川町高白浜仮設から ”まけないぞう”の力って凄いです

2011年9月5日 月曜日

先程、先月に”まけないぞう”講習をしてきた宮城県女川町高白浜仮設の方に電話しました。

そうしたら、「もうみなさん、まけないぞうのお陰で、凄く元気になり、笑い声が絶えません。
内二人は、朝ご飯も食べずに、集会所に集まって作っています。」とのこと。それで「販売できるようなぞうさんになってるかしら?」と聞いたら、「みなさん、まだまだ売るほど上手くなっていない。でもボランティアさんにあげたりして、ボランティアさんから”ありがとう!”って言われて、凄く嬉しいみたい。なんか、ほんとに笑顔がよくなったみたい!!」とおっしゃってくださいました。 (続きを読む... more...)


女川での”まけないぞう”講習会、上手く行きましたというか・・・

2011年8月28日 日曜日

女川での”まけないぞう”講習会、上手く行きましたというか、これまで増島智子と何カ所か同行して来て、正直、これほど下手くそなグループに出会うのは初めてでした。「よほど私の教え方がまずいんだなぁ??」と悩みながら、昼食をして二つ目に入ると、見違えるようにみなさん上手になっているんです。おもわず「みなさん、お昼も食べずに必死で練習してきたの?」といいました。
講師が一人前でないだけに、受講生の中から「こんな先生に任せていてはダメだ!」と孤軍奮闘される方がいて、もう三頭目からはその方が先生です。」「 ○○先生、ここどうすんのよ!」とか言って聞いていました。もうこれで、ここはその先生に任せていたら大丈夫です。 (続きを読む... more...)


「ボランティアは何でもありや!」・・・「あくろっしゅとわー」

小野澤さんと田中さんの”まけないぞう”フランス語訳の件で以下のようなやりとりをしていましたよね。

−−フランス語で「まけないぞう」は、言葉遊び的な面は文章で説明しないとわかってもらえないよね。それは それで説明するとして、私が病気のときに「がんばって」とか「しっかり!」って言う言葉をいろんな表現でかけてもらった けど、その中のひとつに「Accroche-toi!」(手がかりがひとつでもあれば、そこにしがみついていてね、とか懸命にもちこたえてね、とか粘り強く気をしっかり持ってね、という表現)っていうのがあったの。COURAGE(がんばれ、勇気を持って)とかよりも、私 は、「しっかり生きることにしがみついてまけないぞう」って気持ちになったんだ。
それで、Accrocherは、ひっかけるって意味でしょう。まけないぞうさんは、フックとかにひっかけて使うんだよね・・・この意味を掛け合わせて、うまく意味というか、言葉遊びでまけないぞうとぞうのつながりがあるのを、雰囲気として伝えられないかな〜♪−−

私が「ボランティアは何でもありや!」といっているのは、この「Accroche-toi!」につながるのではないかと思っています。 (続きを読む... more...)


3月26日 東日本大震災後はじめて被災地で”まけないぞう”を創った

2011年8月24日 水曜日

小野澤治子(フランス ブールジュ在住)さんが 4月まけないぞうの記事を見つけました。この記事です。
小野澤 — 「増島さんは、3月26日には、すでに現地にいらしていたんですね。増島さんの『被災者は助けてもらい続けるのはしんどいんです。これは仕事になるし、友達づくりや生きがいにもつながった。ここでも広がってほしい』という心からの思い、だんだんと広がっていっていますね。被災者の方々が集まって微笑みながら、笑いながらおしゃべりしながら、ぞうをたくさんつくってくださるといいですね。まけないぞうがフランスに届きましたら、『こんな名前をまけないぞうにつけましたよ』とか『こんなところで使ってます』など、お手紙に書いて送りたいなと思っています。フランス人が手紙を書いてくれた場合は、もちろん訳をつけますね。」

小野澤さんが見つけてくれたこの記事は、東日本大震災後はじめて被災地で”まけないぞう”を創ったときのものです。よく見つけてくれましたね、感激です!
というのも、阪神淡路大震災以後”まけないぞう”は災害後の避難所で広めようとずっと思っていたのですが、なかなか実現しなかったのです。新潟や能登、岩手県栗駒市(岩手・宮城内陸地震2008)などで広がったのは、直後ではなくしばらくしての仮設での動きでした。
でも、今回はまず私が3月25日に飛行機と陸路で岩手県遠野市に入り、翌26日に増島が車で合流、そして新聞に紹介されている岩手県大槌町の臼澤鹿子踊伝承館という避難所で「まけないぞうをつくりませんか?」と言って、その場にいた被災者5〜6人に集まって貰って始めたのが最初なのです。まけないゾーンの皆様方のお陰でもありますが、これほど広がるとは思いもしませんでした。


8月25日に宮城県女川の仮設住宅で「村井くんのまけないぞう講習会」初デビューです

2011年8月22日 月曜日

25日に宮城県女川の仮設住宅に行ってまけないぞう講習会をやってきます。「村井くんのまけないぞう講習会」初デビューです。宮城県内からの正式な要請は、気仙沼についで2度目です。
先日遠野で河北新報の記者に取材されたのですが、その方曰く「ここらの沿岸部の女性たちは、水産加工場などでの仕事があったのが、なくなってしまい、まけないぞうのように実は少しでも稼ぎ家計の足しになるというのは大変喜ばれると思いますよ!」と言っておられました。「やはりそうなんだ!」と合点がいったのですが、本格的な生計再建の見通しが立たない間、こうして女性が働けるということは、元気の源になるのではないかと思っています。 (続きを読む... more...)

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