2013.4.10

2013年4月10日 水曜日

今日は13時に診療を終え、すぐさま関西学院大学の丸の内キャンパスへ。
14時から3時間、17時から3時間の研究会がぶっ通しで行われた。
じっと座っての研究会は辛いなぁ。されど、6時間が心地よくあっと言う間に過ぎて行った。

それにしても妙な言い方になるが、この甚大な被害を起こした東日本大震災において、百万が一にでも「収穫があった」とすれば、若くて優秀な女性たちの存在が明らかになったことだと思う。
もちろん、百万が一のたとえだけれども。彼女たちはほとんどが若いママである。小さい子どもを抱えて避難をしたママたちだ。
このママたちが避難先でネットワークを作り、互いを助け合い励まし合い、しっかりとした理念を分かち合って勉強もし、なるべく余暇も楽しむ。そうやって毎日揺れながらけれども生き抜いてきた若いママたちの存在こそ、東日本大震災の「宝」だと思うのだ。

今では主に山形でネットワークを作って活躍しているママたちと親しくしているが、中でも今日話を伺った彼女の素晴らしいところは、自分が福島に帰還したのをきっかけに、自らの経験をもとに避難先から福島に戻る「帰還家族」の支援を始めたことだ。
何度も何度も揺れて、その度に躓いて、傷ついて。でも帰ると決めたママたちを支援しているのだ。

このママたちの柔軟性というのは、原子力ムラや官僚組織など全く柔軟性の無い硬直しきった「Top of the 男社会」と、対局にあると言えるだろう。
よって、「Top of the 男社会」の硬直度が余計に際立って茶番にみえる今日この頃なのである。

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