2013.9.27

2013年9月27日 金曜日

新潟県の泉田知事への圧力がより一層強まってしまった。
泉田知事には、中越地震・中越沖地震の際に、災害復興学会や関西学院大学の催しなどに来て頂いたことがあって、誠実な対応が印象に残る首長だった。

今だから欲を言えば、中越沖地震の際に柏崎刈羽原発で起こった事故に関して、その当時にもう少し大きな声で危険性を訴えていて欲しかったのだが・・・。

ただ、311の後にTEPCOに対しては、本当によく闘ったと思う。
敢えて、「思う」と過去形にしたのは、再稼働圧力が世界経済の後押しで五輪やリニアを中心に、ここ一段と予想以上に強くなってしまったからだ。

検察が動いているとも言われるのだが、ご自分でも大きな力がかかっていることをにおわせる発言をしておられるが、それはそれは一般人が想像もできないほど大きな圧力がかかっているのだろう。

でも、最も大事なことは、泉田知事の命を消してはならないということだ。
少なくとも地球規模の原発産業界に挑んで命を落としてしまうことだけは、絶対に避けなければ……。

少し乱暴な物言いになるが、各原発の燃料プールに今のまま使用済み燃料が保管されているのであれば、この20年の間には必ずやこの国に、近代国家としての終焉が訪れることは避けられない。
地方の一つの原発だけが止まっていようが動こうが、実質的にはこの国の終焉を回避することには殆ど寄与しない。

中部電力浜岡原発の3・4・5号機の原子炉と燃料プールにある6625本の使用済み燃料を、ドライキャスクに保管して安定的な場所に移すことができなければ、東海地震の直後にこの国は、3500万人以上の人々が地震被害の他に被ばくをしてしまい、その被害たるや人間の想像を遥かに超えてしまい、実質的に近代国家としての機能を失ってしまうことになるだろう。
GDP第三位の国の首都が突然に壊滅的な被害に遭えば、世界経済には甚大な穴が空いてしまう。この事態に対して、日本も含めた世界の国々は、自国のダメージを最小化するために、もう既に走り出している。特にこの数週間で大きく弾みがついたように思う。

だからこそ、泉田知事にはこれからも頑張って欲しいのだが、それよりも命だけは落とさないで欲しいと、心から願う晩だ。


ページトップへ Top of page