巨大な台風27号、28号が近づいている。
27が950hPa 28が905hPa。
950hPa だけでも今まででも最強クラスだが、28号の905hPaという数字は、今まで見た事もない超低気圧だ。ちょこちょこ、天気図を見てはため息をつく。
あすの講演のレジュメを急いで仕上げる。
演題は「首都直下地震について」なのだが、ここのところとても気になることがある。
仮に首都直下地震が大きな規模でやってくとする。
1923年の関東大震災と同様の規模M7.9などという地震になって、東京が大混乱に陥った時、福島第一原発の事故処理は滞りなく行われるのだろうか。
国はもっと根本的に廃炉庁を作って、ここにヒト・モノ・カネ・チエを今以上に投入するシステムを、しっかりと作っておく必要があるのではないだろうか。
事故の規模を過小に見せかけたいという意向があるTEPCOと政府。しかし汚染水ひとつにしても、これだけトラブルが続いている。
恐らくは汚染水トラブルなんかぶっ飛んでしまうぐらいの、大きな問題を抱えているのではないか。それを私たちは知らされていないだけなのではないか。
だからこそ、首都が地震に見舞われた瞬間、指令系統がプッツリ途絶えて、福島第一原発は致命的な局面を迎えるのではなかろうか・・・。
それは単にわたしの杞憂に終わればよいのだが、と、天気図を見ながら、首都直下地震について考える晩だ。