午前中は、福島市で行われた特定秘密保護法の公聴会をUstreamで繋ぎながら仕事。
途切れ途切れだったのだが、場内の雰囲気が分かるのはとてもありがたい。
Ust.では拾えなかったが、夜の『報道ステーション』で公聴会の始まる直前に、傍聴席から手が挙がったことを伝えていた。
「(傍聴席に)空席があるならば、外の方を入れてあげてください」
声の主は武藤類子さんだった。いつものように、とても穏やかな口調だ。
しかし彼女の意見は認められずに開会した。傍聴席は終始、空席のまま。
陳情人7人は、皆、秘密保護法の早急な成立に反対の立場をきっぱりと表明していた。
政府関係者も細心の注意を払いながら、意見を聞いてはいたものの、公聴会はこの一回のみで、明日26日には衆院で採決の予定であるという。
それでは何のための公聴会なのだろう。しかも一般傍聴もなし。唯一、Our Planet TVのUst.放送だけが外に開かれた窓だった。
公聴会の中でも浪江町の馬場町長が、事故後のSPEEDIの情報が出されなかった事に対し、大きな憤りを表明しておられたが、そうして今後はこのようなことが無いと政府関係者が何気なく言っていたが、それは本当なのだろうか。
この国は、それでなくとも長らくの間、「由らしむべし知らしむべからず」が当然のごとくまかり通ってきた。原発事故のただ中も、何ら変わりなく「知らしむべからず」だったではないか。
しかし、このインターネット時代にグローバルな時代に、「情報」の意味も、範囲も、もちろん秘密の定義も全世界的に変わってきたはずなのだ。
だからこそ「ツワネ原則」が必要になったのだし、大きな意義を持つ時代になったのではないか。
何故ゆえ日本だけが「由らしむべし知らしむべからず」の時代に逆行するのだろうか。
26日午前中に、衆議院で採決が下されるという。
全ての心ある人々よ。良いのですか本当に、こんな国になって…。