「特定秘密保護法案に反対する医師と歯科医師の会」の署名が200筆を突破した。
メッセージも沢山頂き、改めて怒り、感動し、感謝もし、12月3日が暮れてゆく。
1994年12月に母が死んだ。12月の数え日には、だから母のことを思い出す。
1933年生まれだった母は、戦争のことを憎んでいた。わたしは母に毎日のように言われて育ったのだ。
「あなたね、戦争中だったら、そんなこと言っていられないのよ」
「戦争だけは絶対にやったらいけない。必ず投票に行かなくちゃダメ」と。
そんな母にわたしは育てられた。
だから、今、この法案に断固反対をする。わたしの核は、母の戦争体験にあるのだろう。
そう。母たちの世代がわたしたちを戦争から断固守ってくれたのではないか?
わたしたちの国がこれまで戦争に巻き込まれないできたのは、父や母や沢山の大人たちが守ってくれたからではないのか。
だから、わたしは母や父から貰ったこの国を、できる限りこのままで、次の世代に渡さなければならないと心に誓うのだ。
それでなくても、人類史上最も早い超高齢社会、急速な少子化、自然災害が多発して、100年以上は掛かるだろう廃炉作業、そうして天文学的な債務超過を抱えながら、後の世代は生きてゆかねばならないのだ。
その上、特定秘密保護法案など、どうして残していかれようか。
それから・・・主権者たるわたしたちの最も基本的な権利が、選挙とデモなのだ。
デモはだから最も民主的な行動なのだ。それをテロなどという国にしてしまう事は、絶対にしてはならないと心に誓う、署名が210筆を超えた晩だ。