2014.1.2

2014年1月2日 木曜日

あの震災からこの春で、丸3年を迎える年が明けた。

昨年は「子ども・被災者支援法」も全くあてが外れた格好で決着をみることになってしまい、被災された方々の生活も健康も保障されないまま、年を越してしまった。

秘密保護法の採決のどさくさに紛れて、エネルギー基本計画も原発を重要なベース電源と位置づけられ、ご案内の通り特定秘密保護法も強行採決をされ、つづく普天間問題の不可解な決着、靖国参拝ということが年末に雪崩を打って起こり、気がつけば私たちの国は、あっという間に世界で孤立してしまいつつあるようだ。

議会制民主主義で今の選挙制度であれば、この動きは大方のおいて予測はできたはずだった。けれども、このような事態に遭遇して、わたしたちは今一度、大きく学んだのではないだろうか。
真の民主主義というものは、主権在民であり、多様な生き方を認め合うために、多事争論をしながら理解を深める事であり、決して多数派が大きな力で少数派を従わせることではなく、いわんや議論が無いまま多数派が強引に押し切り、あるいは公然と札ビラで首長のほっぺたを叩き従わせるものではないのだ、と。

私たちの国の私たちの憲法の元では、主権者たるものは、私たち国民ひとり一人なのだ。
主権者たる私たちに、昨年末、多くの許容できない事が起こってしまった。これはしっかりと、今一度、熟慮してゆかなければならない。

来たる名護市長選、東京都知事選、秋の福島県知事選などだ。国政選挙などが無くとも、民の考えは示す事ができるはずだ。数の力さえあれば何をやっても許されると思っている与党よ、国政選挙の煩雑さから解放されて、褌が緩くなっている野党よ、待っていろよ、100倍返しだ!

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ところで年末の株式相場が、史上最大の上げ幅になった。それまで20年間縮み続けたきた経済が、一見好転したように見えるのかもしれない。確かに投資家にはかなりの配当があったのは事実らしい。
しかし、円安で株高はなぜなのか。米ドル債をこれだけ買い込んでいるからなのか。
この問いを、世界中の証券アナリストに聞いても、みなさっぱり分からないという。

私はこれは「ポンペイ相場」だと思っている。現段階で、実質GDP世界第二位の国である。個人資産はもとより、企業の内部留保は海外にたくさんの不動産を所有し、日本のストックは国民一人当たりGDPに換算しても、第三位の中国の追従を許さない。
日本に起こる次の大地震の前日に売り抜いた相場師になんなんが為に、世界の相場師は東証で大きな賭けを打っているのではないだろうか。

それからこれは私の今年の大きな課題なのだが、改めて高齢社会・少子社会における社会保障のあり方を今一度点検をしてみなくてはならないと思う。
そこに原発事故から丸3年が経過する。チェルノブイリの甲状腺癌のアウトブレイクが4年後と言われてきた。来るべきアウトブレイクに備えて何をどう対処してゆけばいいのだろうか。社会保障という意味で、少子高齢社会と原発事故由来の疾患とが、どちらもしっかりとしたセイフティーネットから溢れないように、見張ってゆかなくてはならないと思う。

原発の再稼働に拍車がかかりそうな予感だが、過渡現象記録装置の存在などをもっと吟味されなくてはならない事故原因を究明する事柄を、しっかりと地道に追う事も必要ではなかろうか。

年始に茨城沖〜房総沖〜伊豆大島周辺のM5前後の地震が多発している。これが311のアウターライズの前兆であるのか、所謂、千葉県北西部地震の前震であるのか分からないが、年始に頻発しているものの震源はひじょうに浅いものが多い。引き続き首都直下地震に備えることを忘れてはならないと思う。

と、今年も多難な年になる予感がするが、行き詰まったら空でも見上げて、仲間と手をつないで頑張ろう!

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