みなさま、こんにちは。makenaizoneHP編集長の田中幸子@アイルランドです。
この欄にご挨拶の文章を書くのは、ずいぶん久しぶりになってしまいました。
いつも makenaizoneといっしょに「まけないぞう」を応援していただきまして、誠にありがとうございます。
2014年3月11日の今日の日を、アイルランドの自宅で静かに迎えました。
陽射しに少し春を感じるようになってきたこのごろですが、今朝は一面の霜で真っ白な朝でした。
日本から9時間あとの夜明けの朝の空に向かって、この小さな かわいい 「ミニまけないぞう」さんといっしょに、皆さまのご無事と 震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしました。
昨年10月に被災地NGO恊働センターの増島智子さんに連れられて釜石の仮設住宅をおたずねしたときに、帰り際にSさんからプレゼントにいただいた、宝ものです。
釜石で、大船渡で、陸前高田で、遠野で、「まけないぞう」を 作っておられる方々、それから現地で被災された方々の支援のため働いておられる方々にお目にかかりました。
あの おひとりおひとりの方々のお話されていたことが、お顔が目に浮かびます。
寒い冬の岩手 どうしておられるでしょうか。
この日をどんなお気持ちで迎えられたでしょうか。
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3月11日の今日は、追悼のニュースがあふれていました。
なかなか進まない復興。どんどん汚染が進んでいるのに先の見通しも被害を受けた方々への補償の問題も少しも見えてこない政治、巨大な防潮堤の建設への疑問、復興住宅へ転居されるのをずっと待っておられる方々、生業であった漁業がなかなか難しい環境、そして心の傷が癒えずに体調を崩される方々、悲しみや不安を抱えて我慢に我慢を重ねておられる方々・・・・
ちょうど、今朝アップされたCODE海外災害援助市民センターの投稿(災害を忘れない No.17 東日本大震災『3年目の3.11』)でも、「震災は3年前の3.11からずっと今も続いている」とありました。
CODEのホームページhttp://www.code-jp.org/ facebookページはこちらですhttps://www.facebook.com/NGO.CODE
閉塞感ということばでしか言い表すことのできないような、昨今の状況のなかで、しかし今日だけは 心を静かに、世界からの 日本各地からの善意のメッセージを、いっしょうけんめい 拾って集めることにしよう。そして、「まけないぞう」を可愛がってくださる世界中の方々からの声に、耳をすませて、祈りの心で過ごす一日にしよう。・・・ そう思いました。
makenaizoneの仲間たちも、facebookで、メールで、次々にメッセージを寄せています。
「仙台のお土産で頂いたろうそくを灯しました。(・・・)ちくちくと手仕事をしている間 は、被災者の方が無心でいられる「まけないぞう」さん。少しの間だけでも心静かな時間を過ごせるように、タオルを集めたり、出来上がったまけないぞうを紹 介していきましょう。」
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「東北被災地支援のタオルのぞうさん「まけないぞう」、微力ながら私もお手伝いさせて頂いています。神戸から東北へ、優しく暖かな寄り添いの絆がずっと続いていきますように!!まけないぞう!! がんばるぞう!!」
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「今まで以上に311を考える自分でありたいと思います。」
新年会から声かけをして、皆さんが持って来てくださった善意のタオルを、発送できましたという知らせ。
販売会をして、お嫁入りしていきましたという報告。
東京では、また我謝京子さんのドキュメンタリー映画の上映会で、50頭のぞうさんが あっというまに完売だったそうです。
facebookの朝焼け倶楽部のオフ会でも、みなさんに暖かく迎えていただいた まけないぞうさん。
すてきな仲間たちのはじける笑顔が、うれしすぎました。
持って帰って、地元の追悼会でもお知り合いに配ってくださったり、「わたしでもできることですね!」と共感してくださる方があったり。
ちょうど今日届きました、と言ってくださる方も!
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海外でも、スペインのバルセロナでは、今朝 夜明け前の海辺で、キャンドルを灯して 追悼をしました、まけないぞうの販売も始まりましたという、とても嬉しいお知らせがありました。
Un minuto de silencio en Barceloneta, hoy a las 6h46am, para las víctimas de tsunami en Japón.
バルセロナでも皆で1分間の黙祷を捧げました。 目を閉じると海の音が聞こえ、心が震えました。
( ← 3.11朝 バルセロナ 最上真里さん)
今朝は、フランスの友人 ブザンソンの「まけないぞうステーション」の若いお母さん イザベルから メールをもらいました。
「今日の日 私たちも忘れてないと伝えるため、ひとことメールします。
被災地のみなさんのことを思っています。ブザンソンのたくさんの人たちが3月11日の、あの悲しい出来事のことを考え、わたしたちに宜しく伝えてと言ってくれています。」
ニューヨークの追悼イベントでは、500人の方々が集まられたそうです。その会場でも、「まけないぞう」を販売してくださったそうです。
イスラエルのまりえさんも、今日はまけないぞうといっしょに、被災された方々に心を寄せていました。
「津波の被害を受けた方々、福島の方々・・・ 何をいちばんおそれておられるのだろうか、それは忘れられてしまうことなのだと思います。
今日はその方々のために祈りたい。」
ロンドンの祐子さん&アンドリューさんのお宅では、まけないぞうさんが和やかな夕飯の席に ごいっしょしていました。(→)
「あれから三年。今も苦しんでいらっしゃる多くの方々を思いつつ・・・」
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こんなふうに、世界中の人たちが 可愛がっている「まけないぞう」。
「まけないぞう」がどんどんつないでくれる、終わりのない輪が、世界をぐるぐる、まわっている・・・ そんな3月11日でした。
それぞれのニュースは、またこれから、makenaizoneHPで お伝えしていきますね。
さあ、また明日から。まけないぞう。
元気に活躍していきますよ〜♬
作り手さんたち、そして 作り手さんに寄り添いを続けておられる 被災地NGO恊働センターのスタッフの方たち。
それから「まけないぞう」の同じ心で、フィリピンの災害現場の支援を続けておられるCODE海外災害援助市民センターのスタッフの方たち。
ずっとごいっしょに応援してまいります。
寒い日の続く被災地 体調に気をつけて、毎日を乗り切ってくださいね。
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↓ バルセロナ KOREKARA JAPON で販売されている 「まけないぞう」さんたち。