どの候補者に入れたら良いのか分からない人のために、選ぼボートのようなものがここ数年、進化を遂げてきている。
で、何回やっても、わたしは鈴木達夫氏なる人になる。
ここのところ、Ust. ツイキャスなどで、なるべく街頭演説を見ることにしている。
デモクラTVの一時間インタビューを見て、宇都宮氏と細川氏の違いを見ながら楽しんでいる。
宇都宮氏はグレーゾーン金利撤廃の時に最もその威力を発揮したが、彼は自殺者が多発する高金利に対して、徹底的に国会でロビー活動をしたという。
与野党問わずに、同調してくれる議員を集めて、消費者金融で困っているクライアントの社会的な問題を可視化して、法案を作成して、ロビー活動をした。
スムーズなロビー活動をするために一番注意するのは、例えば集会を開く時に議員会館の部屋を借りるのだが、共産党や社民党の議員の名前で借りない。自民・公明の議員の名前で部屋を借りると、与野党の議員をその部屋に集めることができるからだという。
あるいは地方で何かアクションを開く時、地元の議員が、金帰火来で地元に帰るので、必ず土日に催しをぶつける事。地方では、水曜日になんかやってはダメだという。
なるほど、至って正論。分かり易いなぁ。知っていれば、とても簡単な事であるが。
また、だからこそ見方になってくれた議員が本気で資金集めをするパーティーの券は、買っていたとも。頼むだけ頼んで、パー券は買わないというのでは通らない、とも。
まあ、自分の手柄だけをしゃあしゃあと話す人は、わたしは苦手なのだが・・・。
方や、肥後細川の藩主だった細川さんは、そんなこっちゃ知らん世界だろう。
「トップは細かい事ではなく、方向性を示せば良い」という主張である。
それで思い出したのだが、雲仙普賢岳が200年に一回ぐらい大噴火を起こす。普賢岳は自体は島原藩にあるのだが、いつでも島原藩はのんびりとしていて、多少火山が噴いても馴れっこになっている。
時は寛政4年に普賢岳の奥山と前山が、未曾有の大噴火を起こすのだが、それでもまだ島原藩はのんびりと構えている。
結果的に、大火砕流が起こり、人々はもんどりうって、肥後細川藩に転がり込んでくる。
この一連の雲仙普賢岳の大噴火を「島原大変肥後迷惑」と言って、長らく語り継がれてきたものなのである。
わたしは、最近の細川さんのスピーチを聴いていると、小泉さんよりも本気度が一枚上手であると気がついた。細川さんの中には、「島原大変肥後迷惑」がしっかり血となり肉となって染み付いているのだ。恐らく、小泉さんよりも地震に関しては造詣が深そうだ。
という訳で、国会議員に対するロビー活動で、階段を上り自分の主張を解決してきた宇都宮さんと、「島原大変肥後迷惑」のDNAを持ち合わせている細川さんは、もうまるで似て非なるアプローチで、原発を止めようと画策していることだろう。
さて、日米原子力協定は、どちらの陣営が止めることができるだろうか。
二人のアプローチの仕方と、人脈や世界の原子力マフィアの姿を知っている、つまり敵を良く知り、打破するために誰を味方につければ良いのかを知っている方に、私たちは最終的に、一票を入れるほかないと心底思う、眠たい夜だ。
遠吠えに聴こえるだろうか、もしや殿様が頭で、番頭が弁護士ならば、この国はまず日米原子力協定の改定をストップさせることができるような気がするのだが・・・。
見果てぬ、夢だろうか・・・