18日は日本女医会の東京都支部の役員会。
この会は昨年、正式に脱原発の宣言をした。
先代会長の中山年子先生が、ものすごく災害に造詣の深い方で、わたしが色々な災害関係の会に出てゆくことの背中を押してくださった。
そうして到頭、現会長の渡邊弘美会長が脱原発宣言をした。
一見、医者が脱原発などと当たり前だと思うだろう。
わたしも当たり前だと重々思っているし、他のドクター方も思っているに違いない。
それでも、なかなか言明する機会がなかった事も確かだった。
さて、震災後は役員会の度に原発の勉強会をやっている。
今回は、如何に浜岡原発が危ないのかについて。
ここは砂浜の遠浅という、日本で唯一の原発である。
他の原発は、港湾があって、取水口は港湾内にあるが、浜岡はそれができない。
砂浜から600m沖合いに、取水塔まで砂の中をトンネルを通している。
地震がきたら、この地下トンネルは直ぐに破断するだろう。
なんでこんな簡単な理屈が分からないのだろうか。
そうして、防潮堤を高くすれば良いということで、馬鹿馬鹿しい砂上の防波堤をもっと積み上げた……ここまでくると、余りのクレイジーさにほとほと嫌になってしまう。
と言う訳で、勉強会の最中、大きな無力感に急に苛まれてしまった。
ふう。
ここまで危険性が分かっていて、しかれども中部電力が認めなくて、本当に胃がキリキリする講演だった。