2014.4.1

2014年4月1日 火曜日

日付が変わって4月1日になった。

いよいよ悪魔のような消費税が引き上がる。

元々、大型間接税は「社会保障の充実」に使われるはずで創設された税収ではなかったのだろうか。

しかし今回、医療介護保険の診療報酬改定も同日に始まるが、患者さんや利用者にとっては、実質的に窓口負担金の増額が待っている。特に大きな改定は介護保険の改定で利用者へのサービスが薄くなる。

一方で、もともと医療機関の窓口では消費税は掛かっていないのだが、医療機関としては全ての資材の消費税アップ分したので、これををカバーするために診療報酬の改定があるのだが、実質はマイナス改定となる。

つまりよく考えると、誰一人の為にもならない増税に思えるのは、わたしだけなのだろうか。

マスコミ、特にテレビの報道が酷いのだが、買い溜め狂想曲の模様や消費税の切り替えの時刻など、どうでも良い報道が続く。

この時期に、どうしてこれだけリスクの高い増税が必要で、それは誰によって決定され、一体全体、誰が喜ぶのか被害が直撃するのは誰なのか、しっかりとした報道があまりされないまま今日を迎えることとなってしまった。

元を正せば、税金を上げたい財務省の思惑に民主党政権が乗ってしまって、そのまま自民党が引き継いで今になってしまった訳なのだが、今さらながら本当にこれで良かったのだろうか。

殊に、インボイス方式の導入や、行き過ぎた逆進性の税制に免税枠を設けたり、輸出の戻し税の不公平感など、単に税率を上げる前にもっともっと手間ひまを掛けて、この国の平板な消費税の仕組みそのものを見直すことは出来なかったのだろうか。

否、そもそもの税金の無駄遣いに関して、政権交代になってから本当に鈍感になってやしないだろうか。

それでなくても、わたしはこの国にこれから襲いかかってくる、超高齢社会が本当に怖い。怖くて怖くて仕方がない。その超少子高齢社会の中での大災害多発の時代なのだから。

                 ***

それから、2011年3月中旬、311の後に起こった空前の円高を思い出して欲しい。

その後、殊に現政権になって極端な財政出動と円安への強い誘導が進み、円安&株高という一見、相反するようなベクトルに於いて、その歯車が噛み合って景気の回復を見てしまった。歯車は順調に噛み合って強い経済を生み出しているのではなく、いつも不協和音と無理が働いて、何か拍子に車の歯が折れてしまいそうなアベノミクスという名のギスギスした強欲な財政出動が続いている。

が、この国が欲しいていた円ドルのレートは、世界の他の通貨がどんなに不安定になろうとも、もう二度と強い円高に振れることはないだろう。

この国には、150年に一回のタイミングで暴れまくる時限爆弾のような大震災が、刻一刻と近づいて来ているのだ。しかもその大震災は、この国に点在する50個の原子炉と燃料プールにむき出しになっている、数万本の使用済み燃料棒を必ず巻き添えにする・・・そんな事実を日本以外の国々はしっかり知っているからだ。

のほほんと全く必要性もない、日米安保条約の大項目を変えて集団的自衛権とやらを行使できるようにしたり、改憲論を持ち出したり、と、言ってみれば「国民」の生活に何ら寄与しないことしか考えようとしないトップが大権力を握っている現実を考える時、わたしは本当に暗黒の世界に突き落とされて無力感でいっぱいになってしまう。

願わくば、これから起こる大混乱が少し落ち着くまで、次の大震災が起こらぬように鯰さまに手でも合わせたい、そんな夜なのである。

 


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