今日も午後から軽井沢町立図書館へ。
それにしても、何処もかしこも混んでいる。裏道を駆使して、なおかつ裏の裏を行ったのに大渋滞に捕まってしまった。でもって誰も彼も、ドライバーが怒りっぽい。そんな所で怒鳴ったって仕方あるまい。急に自分が気が長くなったのかもしれないと思うほど、みんなピリピリしている。
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さて、昨日と同じような席に座ったら、昨日と同じ少女と同じ机になった。
高校受験の受験生なのだが、昨日から本やノートのめくり方が荒くて、大きな音を立てながら本の開け閉めをするので、なぜかとても気になっていた少女だ。
昨日は真横だったのだが、今日は向かいの席だったので、それとなく様子をうかがった。
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何でこんなにオーバーに音を立てるのだろうか。しかめっ面でイライラを全部ページにぶつけているのかしらん。どんな悩みがあるのだろうか。第一、あなたは本当に勉強しているの?
数学と英語の問題集のページを何度もガシャガシャめくって、5時のチャイムとともに帰って行った。
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それにしてもこの国は、いつからこんな切羽詰まった忙しい国になってしまったのだろう。
あの戦争の前は、もう少しゆとりのある時代だったのだろうか。
酷い酷い戦争が続き、漸く終わって空襲のない平和な日々がやってきたと思ったら、生めや増やせで貧乏と多忙の日々に突入した。
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あの1945年に終わった世界的な戦争の後で、米国によって日本の目ぼしい都市では空爆され、焼夷弾で家が焼かれてしまった。
そうして無条件降伏の後、日本の住宅政策は米国と同様の「持ち家政策」を取ることになる。
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ベビーブーム世代が住宅取得する時期には、住宅に関連する形で電気製品やクルマなどの大型消費需要が伸び、戦後最大のバブル景気となった。やがて行き過ぎたバブルは弾けたのだが、その後はご存じの通り景気は一向に回復しない。
あの手この手でケインズ的な経済の立て直しをはかっても、また最近の政治家の名前を冠した極端な円安と異次元の財政出動と武器や原発を輸出し、企業減税をしっかりやって大型間接税を導入するという、本当に馬鹿げた事をやっても、安倍ちゃんの仲良し雇われ社長が潤って高級官僚の天下りが増えるだけなのではないか。
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こんな「幻を追いかけるような」政策では、誰も幸せになれないのではないか。デフレを止める訳にはゆかないのではないか。では、どうすればいいのだろうか。
戦後長らく続けてきた集団的無責任師主義を一刻も早く終わらせ、漠たる思い込みは止め、「景気動向」よりも「命の動向」を一番に考える政策を打ってゆくことが大事なのではないか。
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高齢化社会を一人の孤立も招かない、大胆な社会福祉政策を打ってみる。今の消費税を全て社会保障政策に転嫁するだけで、社会の多くの人々は「転落の危機」から免れるようになる。
具体的には、介護関連の最低賃金を明確化し、今後20年間は物価スライドしながら賃金拡大をする。すると大きな需要の中に巨大なマーケットが一夜にして出現するのだ。
それから高校までの教育費と給食費の無料化を実施する。大学の奨学金は大型の寄付制度導入する。(奨学金寄付基金に寄付をすると免税される)
この2点を改善するだけで、内需は忽ち拡大し、誰もがもっと明るい未来を描けるようになるに違いない。
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戦後の「持ち家政策」の大失敗がここまで傷口を大きくしてしまった。大震災時代と新たな戦前の危機の前に、この決定的な事実だけは共有してゆきたいものだ。
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それにはまず、脱戦争経済だな。さようなら原発だ。
さ、川内原発再稼働へのパブコメを書かないと。
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