桜島の噴火口の春と現在を比較した航空写真を見た。
驚くほどマグマが上昇している。幸い桜島には専門の見張り人とも言うべき学者が複数いるので、彼らの情報をチェックしつつ仕事をする。恐らく噴火が近いのではないかという発信がつづいている。
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そういえば母方の祖父の実家は鹿児島市の中心部なのだが、ものすごく灰がよく降る場所だったそうで、祖父は東京に初めて出て来た時に「別天地だ」と思ったそうだ。
考えてみれば祖父は幼少期に1914年の桜島の大正大噴火を体験していることになる。
大正大噴火から約100年。何が起こっても不思議ではない世の中を私たちは生きている。
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だからこそ川内原発は今すぐ制御棒を入れて冷温停止にすべきである。
川内原発には大量の使用済み燃料がある。その量は福島第一原発の2倍。もしも何かがあれば、西日本は住めなくなってしまう可能性さえあるではないか。
火山噴火を決して甘く見てはいけない。が、この国は昔から火山噴火を甘く見るくせがある。めったに噴火を起こさないので、噴火体験が地震体験ほど伝承されないからなのだが、もうそろそろ忘れっぽいこの国の特性に気づいてくれよし。
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と書いてきて、我ながら自分の浅はかさに気づいた。福島第一原発のあの事故を忘れて原発を再稼働させる国なのだ。いまさら火山なんか知ったことっちゃないのだろうな。
8:00 28℃
秋兆す銀座に潮の匂ひして
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