イマジンを磨こう

2011年9月29日 木曜日

わたしたち人間は、悲しいかな、自分の体験や経験以上のことは、もしかしたら想像できないのかもしれない……。
昨日の増島さんの講演会を聴きながら、そんなことをちらりと考えていました。

311以来、わたしたちは被災地の情報を目にし耳にし、自分自身も何回か被災地を訪れていて、正直もう少し正確な情報が心に留まっているのではないかと、自分で思っていました。けれども、そうではありませんでした。

明けて29日に紫牟田さんが送って下さった増島さんの講演会の速記録を読んでみると、わたしが知っていると思ったいたはずの情報は、ほんの上澄みだったことが解ります。

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被災者と呼ばれている方々は、発災直後から周囲に支えられ続けている。実はそれはかなりシンドイことである。できれば自分も誰かの役に立ちたいと思っている。
ある時、ぞうを受け取った支援者が、こんな大変な中でも頑張っておられる被災者がいるのだというメッセージを、まけないぞうから受け取った。
これを聞いた被災者は、自分にもまけないぞうを作ることで恩返しができるのだと分かって、ここで支援者と被災者の枠を超えた。そういうものが、まけないぞうである。
                  ☆

正直いって、わたしはこんな視点には、全く気がついていませんでした。
今回、増島さんからこうして直接お話を聴かせていただいて、わたしの心の中のイマジンの引き出しが、また一つ増えたような気がします。
しかし、まだまだです。もっとイマジンを磨いていかないと。


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