ちょっと暖かいスカーフのお話し

2011年10月12日 水曜日

被災地が寒くなった時のために、スカーフやマフラーを今から集めましょうよ」
東京がまだまだ35℃の日々に、こんな事をあるmakenaizoneのメンバーが言い出しました。


もちろん、理屈では被災地に厳しい冬が来る事も分かっていましたが、何しろご存知の通り、
わたしは全くもってその日暮らしの無計画人間ですので、その話を聞いた時に、寒い冬までには
まだまだ随分と時間があるのになぁ、などと暢気に聞いていました。

ところが、季節は夏から秋へと変わり、秋の日はどんどん短くなってゆき、あっと言う間に朝晩寒くなってしまいました。
秋が深まるのを合図にしてか、この提案を覚えていて下さった患者さんから、ここのところ相次いでスカーフの差し入れがあります。

「頂いたものなのですが、何となく使わなくて。でも被災地でお役に立てたらとても嬉しいです」
「全部クリーニングに出してありますので、どうぞ使って頂ければ嬉しいです」
「本当は被災地にお手伝いに行きたいのですが叶いません。せめて暖かな冬になるといいですね」

大事にされていたであろうスカーフを手渡して頂くと、なにかスカーフ以上の暖かい贈り物を手渡されたように感じます。
ほんとうにほんとうにあたたかくて嬉しい言葉を沢山いただきます。こうした皆さまのあたたかい心が、きっと被災地に通じて、このスカーフを大切に使って頂けるのでは、と想像すると、また心がもっと暖まって……。秋の夜長のちょっとあたたかいスカーフのお話でした。


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