編集長から (10) 13 march 2012 祈り そして絆を感じる3月11日でした

2012年3月13日 火曜日

makenaizoneのHP編集長 田中幸子です。
オーストリアで迎えた3月11日・・・ 祈りの一日でした。

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3月11日 朝起きてきたら、6時過ぎでした。
ヨーロッパの6時46分=日本時間の14:46が近づいてきたのでFacebookを見ると、パリにいるGさんと東京のWさんが「いっしょに黙祷しようね」と話しています。
わたしも震災で亡くなられた方々の冥福と、被災地で避難先でいまもたいへんな思いをされている方々のご無事を祈りました。

今日のこの「一周年」に向けて日本ではたいへんな報道の盛り上がりで、思わず以前に自分が阪神淡路大震災で連れ合いを喪った17年前のことを思い出しました。「報道でいくら『ひと区切り』と言われても、そんなにカンタンに区切りのつくわけでもなし・・・」という気持ちで、なるべくテレビも新聞も目にしたくない・・・という思いでいたのです。
ほんとうに辛い思いの人たちは、そっと静かに過ごしたいと思っておられるのではないだろうか。一日一日をやっとの思いでやり過ごして、いつのまにか何ヶ月かが過ぎていき、何年かが過ぎていく。それでも大切なひとを、子供を、家を、仕事がなくなってしまった苦しさ、あったはずの未来が失われたという思いは消えることはありません。いつになったらこの深い悲嘆 身を切られるような痛みが薄れる日がくるのだろうかと思っておられるでしょう。そういうことを考えた、この数日でした。

ウイーンに住んで歌の仕事をされている楢崎さんが、3月11日はシュテファン大聖堂のミサで「二重合唱を歌います」と教えてくださったので、黄色の「まけないぞう」のネリーちゃんといっしょに参列してきました。特別に震災の追悼ということではなく通常の日曜日のミサですが、たくさんの人にまじって素晴らしい合唱の歌声に耳を傾けるひとときは貴重なものでした。感謝です。
「区切り」はあってないようなもの。とにかく毎日 遠く にいてもできることを、こつこつ続けていこうと考えた 祈りの一日でした。

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3月11日の被災地での様子を、「まけないぞう」でずっと寄り添っている増島智子さんがレポートしてくださいました。ここです。そのなかに

全国、全世界で被災地に想いを馳せ、遠い空の下、2時46分に祈りを捧げてくれたことでしょう、その想いが確実に被災地へつながっていました。みなさんありがとうございます。一歩一歩、前に前に…これからもみんな一緒に歩んでいきましょう…。

と書いてあるのをみて、ほんとに心強く思います。

大船渡の作り手さんが「どこの国さいくべ?」って言っておられるのですって。

こんなところにも、あんなところにも、ぞうさんが来てますよ〜 みんなを元気にしてくれてますよ〜 いっぱい ぞうさんを作ってくださいね、まけないぞう♪」と伝えていかなくてはね・・・あらためてそう思いました。
増島さん、ほんとうにありがとうございます。

被災地の作り手さん! たくさん作ってくださいね。応援団makenaizoneもずっと続けていますよ。


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