2013.1.3

2013年1月3日 木曜日

このお正月はテレビを観ないことにした。
唯一の例外がETVの『日本人とは何を考えてきたのか』というシリーズの再放送だ。
足尾銅山事件における田中正造の回を観た。
311後に足尾銅山事件と水俣病、それに放射線汚染の三者が酷似しているという点で、再び田中正造が注目されている。
第一に国策民営企業が原因であった。第二に、にもかかわらず国は事件を過小評価しようとした。第三に被害者の救済がたいへん遅れてしまった。
このような状況の中で、国会議員として鉱毒を主張して国家から弾圧され何度も投獄されながら、自ら被災民の中に入りそこで暮らし、生涯鉱毒事件と闘ったのが正造だった。

真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし(田中正造)

いつ読んでも、胸が熱くなることばだ。


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