毎年 1.17 の直前の週末、関西学院大学の災害復興制度研究所主宰の震災フォーラムがある。
関西学院大学は1995年の1月17日の阪神・淡路大震災で、教授と学生が22人亡くなったことから、災害復興制度研究所を設立した。
わたしは95年1月から医療ボランティアで神戸に入った。その後は災害についての原稿を書きまくっていた。
そんな駄文を見てくださり、研究員として迎えてくださったのが2006年だった。
以来、災害復興の研究がわたしの大切なライフワークとなっている。
今年は福島の原発事故の広域避難について、色々な立場の方々と円卓を囲んだ。
さて、今期を最後に、室崎益輝教授が退官をされることになった。室崎先生からは、実に色々なことを教えて頂いた。
一番の思い出は、2011年311の後、緊急に催された東北の被災地報告会で、余りの惨状を目にされた氏が発表の最中に、涙で声を詰まらせたことだ。
最も弱い立場におかれている被災者への室崎氏の眼差しに、わたしもまたフロアーで涙が止まらなかった。