『朝まで生テレビ』を観た。アベノミクスは日本を救うか。
この国の経済を語らせれば、たいへん面白いメンバーなのかもしれない。
けれども、実にピンとこない。私に言わせればツッコミどころが満載だった。
何の為に経済を維持しなくてはならないのか。もっとしっかりと現実を知らせて欲しいのだ。
国の借金があまりにも多いことが危惧されているが、突き詰めれば将来この国の国民のセイフティーネットが細ってしまうことに他ならない。
だからこそ、ふわっとした財政不安ではなくて、もっともっと具体的で建設的に財政を考える必要があるのではないだろうか。
この国は間もなく、人類がかつて経験したことがない速度で高齢社会に突っ込むことになる。
たいへん多くの高齢者たちに医療や介護のサービスを行わなくてはならない現実が、ついそこまで来ている。否、もう始まっている。
一方で、この国は大災害時代に突入した。
311では福島第一原発の事故により、大量のセシウム137とストロンチウム90が放出された。
あと数年すると、放射線による健康被害が発生してくることになるだろう。
因ってアベノミクスが、一か八かの賭けであってはならないのだ。
経済的に脆弱な立場にいる人にどれだけセイフティーネットを広げられるのか。尊厳を保ってゆくことができるのか。
私たちの国は、正念場に立たされている。