25日に宮城県女川の仮設住宅に行ってまけないぞう講習会をやってきます。「村井くんのまけないぞう講習会」初デビューです。宮城県内からの正式な要請は、気仙沼についで2度目です。
先日遠野で河北新報の記者に取材されたのですが、その方曰く「ここらの沿岸部の女性たちは、水産加工場などでの仕事があったのが、なくなってしまい、まけないぞうのように実は少しでも稼ぎ家計の足しになるというのは大変喜ばれると思いますよ!」と言っておられました。「やはりそうなんだ!」と合点がいったのですが、本格的な生計再建の見通しが立たない間、こうして女性が働けるということは、元気の源になるのではないかと思っています。
加えて、このまけないぞうづくりは、ほんとに心が和むというか、もの凄いエネルギーを発するようで、被災者が創られているのを見ているとそう感じています。
『雅楽の夕に、』でも紹介しましたが、岩手県釜石の仮設に入居されている方で、ほんとにまけないぞうとの出会いで生きる力を戴きましたというお一人暮らしの女性がおられました。
この女性は、私や大学生にまけないぞう創りを教えていて、ほんとに丁寧に教えられます。教えながらご自分がまけないぞうと語っているようでした。それは地震で亡くなったご主人と息子さんとの語らいでもあったのでしょう。きっとこの方は、毎日毎日まけないぞうをつくりながら、ともすれば萎えそうになる気持ちを、必死でこらえようとされているようにも見えます。この方は、ご主人が最後波に飲まれて沈んでいくのを最後まで見届けられたのです。
こうしてまけないぞうが被災者への同行者となっており、大変重要なやくわりを担っているのです。
是非、”まけないぞう”さんを購入してくださったみなさん、被災者にお手紙を出してあげてください。増島が被災者に届けます。
それでは宮城県での作り手開拓に行ってきま〜す。